ル ショコラ ドゥ アッシュ 銀座本店
早速外観、そして店内をご紹介します。場所は、銀座駅から徒歩数分。便利な場所にあります。
洗練されながらも温かみのある店内。随所にカカオ、そしてカカオの育つ南国を思わせる植物によるアレンジやアートが配され、辻口シェフらしいセンスが随所から感じられます。
店内には5席のサロンスペースがあり、コーヒーや紅茶をはじめ、ショコラショーなどのドリンク、また焼きたての「タルトショコラ」をいただくことができます。今後少しずつメニューが増えていく予定です。
こちらは辻口シェフがこのお店のためにご自身で作った、チョコレート製の彫刻。チョコレートを100キロ流し、氷に使う彫刻刀で彫り込んだ作品です。
「闘牛」をイメージしていますが、辻口シェフのお話によると、闘牛は下から上へ突き上げる攻撃スタイルを持っていることからパワーのある縁起もの。お店の外からでもご覧になれますが、是非お店に入って、近くでご覧くださいね。
六本木から銀座へ
銀座本店のご紹介の前に、少しだけ私の思い出を書くことにします。「ル ショコラ ドゥ アッシュ」は2003年、六本木ヒルズのオープンと同時にけやき坂にオープンしました。当時からチョコレート好きだった私にとって、辻口シェフが作ったお店は、これまでに見たことのない、誰にもどこにも似ていないクールなチョコレートショップでした。外観、内装、ショコラ、すべてから都会的な高級感が溢れ、私はオープン当初から何度も足を運びました。お店のオープンから10年。2013年に契約満了に伴う閉店が決まった時はさびしくて、当日6月16日の閉店間際に私は走ってお店に駆けつけました。閉店時間を少し過ぎていましたが、お店の方がドアをあけて下さり、最後のショコラをお買い物。実は私は、六本木にあった本店で最後にお買い物をした人というわけです。記念に、と辻口シェフが、お店に置いてあった本「スーパーパティシエ物語」に「ありがとう!」とサインをしてプレゼントして下さいました。私は本とショコラを大事に持って、夜のけやき坂を歩いて帰ったのでした。
そしてあれから約2年。やっと届いた銀座本店オープンのニュースです。私はあの夜いただいた本を持って銀座本店を訪れ、もちろん、辻口シェフにあの日のページの右側にサインしていただきました。 六本木から銀座に場所が移っても、時がたっても、辻口シェフ独自の都会的でクールなセンスと世界感で、チョコレートを表現していただくことを私は願っています。
店内に並ぶショコラ
それでは、銀座本店に並ぶショコラの一部をご紹介しますね。美しいショーケース内には、美しいボンボンショコラが美しく並びます。ボンボンショコラは1個303円(税込)から購入可能。
10年以上前に六本木で初めて見てオリジナリティを感じた、辻口シェフらしいクリエイション「ルージュ」です。口紅サイズのボックスがお洒落な、チョコレートコーティングされたパウンドケーキ。1個ずつの販売もありますが、5種類がセットになったボックスも女性へのプレゼントに素敵。銀座らしいギフトと言えますね。
ペルー産のホワイトカカオによるチョコレートを使った辻口シェフの新作であり、自信作。辻口シェフらしい極薄いコーティングチョコレートがすっ、と口溶けるとともに、ガナッシュからは程よい酸味、キャラメルのような風味、最後には心地良い苦味が余韻として残ります。カカオ本来の風味を、繊細なコーティングで表現した洗練されたボンボンショコラだと思います。1粒を宝石のようにプレゼントしてみてはいかがでしょう。
>>次のページでは、新作のタブレットショコラをご紹介します。