難消化性デキストリンは水溶性食物繊維
ペットボトル飲料にも、難消化性デキストリンを使用したトクホが増えています。
では、「難消化性デキストリン」とは、具体的に何でしょう。
まず「デキストリン」とは、でんぷんの一種。とうもろこしやじゃがいもなどのでんぷんを酵素などにより低分子化したものの総称です。食品で主に利用される種類ではマルトデキストリンがあります。このマルトデキストリンは、消化されやすく吸収されやすいので、介護食やアスリート向けのエネルギー補給を目的としたゼリーやサプリメントなどにも使用されています。
「難消化性デキストリン」は、デキストリンを焙焼した後に酵素で分解し、加水分解されなかった「難消化性部分」を分離精製したもの。水溶性食物繊維で、ヒトの小腸では分解されない性質があります。
市場に出ている「難消化性デキストリン」は、松谷化学工業が製造販売するものがほとんどだと思われますが、トクホ全体の約3割にも使用されています。
というのも「難消化性デキストリン」のトクホで認可されている用途としては、食事と一緒にとることで、
- 整腸作用
- 食後血糖値の上昇抑制作用
- 食後中性脂肪の上昇抑制作用
「難消化性デキストリン」は、清涼飲料水や茶系飲料、粉末飲料、洋生菓子、ゆでそば、みそ汁など、幅広い特定保健用食品(以下、トクホ)に使用されています。