わずか研2で『エリザベート』のエリザベート役で新人公演初ヒロイン。可憐さと風格を兼ね備えた新生娘役の誕生でした。
翌年には『オクラホマ!』で、二番手格のアド・アニーを好演、『大坂侍』ではヒロインのお勢を生き生きと演じました。
2008年に星組に組替え。二番手娘役として活躍し、『ブエノスアイレスの風』のイザベラ役で、初めて柚希礼音さんと組みます。そして『太王四神記 Ver.II -新たなる王の旅立ち-』のキハでトップ娘役に就任。若く美しいコンビの誕生でした。
華奢なのに堂々とした貫禄に驚いた『ハプスブルクの宝剣』のマリア・テレジア。
ナチュラルで可愛かった『愛するには短すぎる』のバーバラ。
気品と、あらためてダンスの腕を感じた『ノバ・ボサ・ノバ』のエストレーラ。
『激情』のカルメンや『ダンサ セレナータ』のモニカなど、黒塗りの情熱的な役も似合い、魅力的でした。
複雑な女心や大人の女の可愛さが絶品で、ひたすら美しかった『琥珀色の雨にぬれて』シャロン。
あの髪型や衣装が似合うトップ娘役は、ねねちゃんだけ!「なんて可愛いの~」と誰もが思ったでしょう。『めぐり会いは再び』のシルヴィア。
ハリウッド女優そのものに洗練された美しさとかっこよさ、ダニエルと丁々発止でやり合う場面もチャーミングだった『オーシャンズ11』のテス。
そしてやはり『ロミオとジュリエット』。出会った瞬間に恋に落ちたロミオに、さらに惹かれていくジュリエットがなんとも愛らしく、心の移ろいを丁寧に表現。果実のように瑞々しいジュリエットでした。
悪妻から変化していく女心や加齢していく様を見事に演じ、新境地を見せた『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』のジョセフィーヌ。
轟 悠さんの妻役で、ゴージャスかつしっとりとした大人の女性を好演した『The Lost Glory-美しき幻影-』のディアナ・キャンベル。
そして最後の役は『黒豹の如く』のカテリーナ。昔の恋人に再会し、心揺れ動く大人の女性は、しっとりと素敵でした。