メンズファッション/カジュアルファッション

日本の伝統「藍染め」が世界中で大流行!その理由は?(2ページ目)

今年、日本の伝統である藍染めが海外で人気となっています。藍染めの藍色とは英語で、インディゴ(Indigo)と言いますが、このインディゴが今、世界で話題となっているのです。今回は、この藍染めアイテムのお洒落な着こなし方と海外で人気の理由について解説したいと思います。

首藤 眞一

執筆者:首藤 眞一

メンズファッションガイド

アメリカでも藍染めが大人気! その理由は?

藍染めは日本の伝統的な染色技術ですが、特にアメリカで今、藍染めが大人気となっています。

その代表が「GREI.」(グレイ)というブランド。ニューヨークのブランドですが、藍染めはすべてブルックリンにてハンドメイドで作られています。アイテムもシャツ、Tシャツ、パンツ、スエットパンツ、プルオーバー、ショーツ、スカーフなどフルアイテムが揃っています。

アメリカではスティーブン・アランやオディンといった人気のセレクトショップで取り扱われており、日本では新宿伊勢丹で販売中。

グレイ

淡いトーンの藍染めのショーツに、藍染めの開襟シャツをコーディネートしたルック。すべて藍染め素材のアイテムで統一。(GREI.グレイ)


グレイ

薄手の凹凸感のある素材を藍染めにした半袖開襟シャツ。鮮やかなインディゴブルーの染め上げられ、ボタンも同色のモノを使用。(GREI.グレイ)



この「GREI.」のようなアメリカの藍染めのブランドと日本の藍染めとは何が違うのでしょうか? 単純に考えても日本のほうが歴史や伝統があり、技術の上でも優れているに違いありません。

しかし、アイテムの構成や各々デザインのディテールをみると、アメリカの藍染めの商品は現代風にアレンジしてあるのです。シャツを見ても、今、流行りのコンテンポラリーでスリムなシルエットに、手加工した染めでしっかりとした生地を使っています。ストールなどは、薄くて軽いコットンやシルク素材に薄い藍色、濃い藍色、パターン模様の藍色を組み合わせていたり、ストライプ模様を藍色で染めたりして、いかにもモダンに仕上げているのです。

日本ではどうしても藍染めは伝統的な古臭いイメージのものになりがちですが、アメリカのブランドはそれを現代風にアレンジ。しかも、藍色独特の様々な濃淡を使ってカラーのバリエーションをつくり、また、ユニークでモダンなパターンを生み出している。……これが今、海外で藍染めが人気となっている理由ではないかと僕は思います。

グレイ

イカット柄のフードつきのプルオーバー。エスニックと日本の藍染めを融合させたデザインが特徴。(GREI.グレイ)


グレイ

藍染めのインディゴブルーのTシャツ。デザインされたバンダナ模様もすべて藍染めで作られている。(GREI.グレイ)


日本人として、アメリカ人に負けないよう、藍染めのアイテムをよりお洒落に着こなしたいし、日本人だからこそできる着こなしがあると思います。今年の春夏は、藍染め、藍色、インディゴのアイテムはマストアイテムです。自分らしく、個性的に藍染めを着こなしてみましょう。

記事協力:
GREI. (グレイ)
http://greinewyork.com/

取り扱い店舗:新宿伊勢丹
TEL:03-3352-1111
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