自動車保険/自動車保険の補償内容と補償額の決め方

自動車保険の補償内容と補償額の決め方~基礎編~(2ページ目)

自動車保険の補償内容はあれこれ複雑。安心を得るための保険ですが、補償を増やすほど保険料が高くなってしまいます。まずは対人賠償、対物賠償、搭乗者傷害など基本となる保険の補償額から決めましょう。

西村 有樹

執筆者:西村 有樹

自動車・バイク保険ガイド

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契約者やその家族も自動車保険がカバー

搭乗者傷害保険なら車に乗っている人、すべてが補償を受けられます
■搭乗者傷害保険
対人賠償、対物賠償が相手側への補償だったのに対して、搭乗者傷害保険は自分側を補償してくれる保険です。事故を起こした際、契約している車に乗っていた全ての人が補償されます。全ての人とは、ドライバー(契約者)、家族、友人などを指します。さらに、単独事故、100%の過失を負った事故、相手側が100%の過失の事故など、状況を問わないのが特徴。そのうえ、車に乗り込んだ時にドアを閉めたら指を挟んで大けが!…などといったケースも補償してくれます。このようなケースでは保険金を請求しないままの契約者も多いようです。搭乗者傷害保険を使っても翌年の等級には全く影響がないので、ぜひとも利用しましょう。

さて気になる保険金額の決め方ですが、人身傷害補償に加入していなければ1000万円が標準といえます。この1000万円は死亡時、後遺障害時に支払われ、ケガに対しては部位・症状別での支払いとなります。例えば、上腕骨折で30万円といった具合です。なお日数別に医療費を支払う保険会社もありますが、現状ではかなり少なくなっています。

人身傷害補償に加入しているなら、損害に応じて保険金が支払われるので搭乗者傷害は500万円程度に抑えることも可能。保険会社によっては、搭乗者傷害を外してしまえる契約もあります。

■自損事故保険
対人賠償に加入すると、自動付帯される保険です。例えばドライバーが単独でガードレールに突っ込んだ、単独で建物にぶつかったといった事故の際に全ての搭乗者に支払われます。保険金額は1500万円で設定されており、変更することはできません。なお人身傷害補償に加入していれば、補償が重複してきます。そこで保険会社によっては自損事故保険を外し、保険料を軽減している場合もあります。

■無保険車傷害保険
対人賠償に加入すると、自動付帯される保険です。事故が起きた際に相手が逃げてしまった、保険に入っていなかったという場合に全ての搭乗者に支払われます。保険金額は一人あたり2億円で設定されており、変更することは出来ません。

基本の5種目のうち「対人賠償」「対物賠償」「搭乗者傷害」については、今回ご紹介した内容をご参考にしていただければと思います。
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