5 空中利用のカゴチック収納
収納システムの外観を見てすぐに連想するのは、大名行列のときの「駕籠」(カゴ)。柱と梁だけのシンプルな構成で、ボックスを空中に吊り下げたり、置いたり、載せたりできる明快な収納ソリューションが、狭さと格闘する日本の住まいにはうってつけです。キャスター付き仕様なら、部屋のレイアウト変更が気軽にできる。「ERBA Coast To Cost」国際家具見本市ミラノサローネ2015展示より
このシステムでは吊り下げ用アルミレールが一つの特徴となっていて、最大6メートルまで延長できます。そのレールだけを壁際に取り付けて、吊り下げた収納ボックスをスライドさせて好きな位置にセット。そんな自由度の高さも魅力です。
本棚、クローゼット、食器棚といった、よくある収納の枠から一歩踏み出してみると、もっと気持ちよくしまえる収納スタイルがあるのでは?そんな可能性を信じて、私たちユーザーが発想力を鍛えていきたいものです。
国際家具見本市ミラノサローネの展示からは、私たちの収納法にヒントがもらえます。見せる収納アイディアも必見です。