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狭くてもスッキリ!これ欲しい収納5選

片付けることに没頭していると、インテリアが後回しになりがち。実用的で美的なしまい方は、諦めないといけないのでしょうか。しまえる、片付く、キレイになる。そんな部屋づくりに近づく収納をご紹介します。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

毎年4月にミラノで開催される、サローネ国際家具見本市。世界中からクリエイターが集まり、その年のデザイントレンドをキャッチ。その展示の中から、私たちの住まいで取り入れていきたい、収納に関連するナイスアイディア!をピックアップしてお届けします。

1 丸ごとスッポリ収納

子ども部屋の家具として、収納付きのロフトベッドに人気があります。ベッド下の空いたスペースにデスクと本棚を設ければ、学習コーナーになるので省スペース。しかも、高い場所で眠る状況は一人だけの空間が確保されるから、子どもにとっては格好の自分基地になります。
ロフトベッド収納

家具とベッドリネンをカラーコディネートして楽しい部屋づくりを。国際家具見本市ミラノサローネ2015「Siloma」展示より

でも、子どもの年齢が上がって、ロフトで眠ることに魅力を感じなくなったらどうしましょう。そこで参考にしたいのが、ロフトベッドの収納をさらに進化させた寝室収納装置。眠る場所を上から下に移して、これまでベッドとして使っていた所は、プレイスペースやコレクションの置き場に転換。持ち物が増えやすい年ごろを考慮して、棚を付け加えてたっぷりしまえるようにします。

この装置の大きなポイントは、ベッドもデスクも出したりしまったりできること。デスクを引き出してベッドを引っ込めてスタディ、眠るときには逆の操作をすればベッドルームに早変わり(画像下段)。ベッドとデスクが使えるスペースにステップの部分を加えると、ミニマムで畳3枚分の広さに相当します。

ベッドが下に配置できれば、上のスペースは読書や音楽鑑賞といった趣味的な使い方ができます。そうなれば、大人の部屋でも使ってみたい家具。近ごろのリタイア世代は、夫婦別寝の希望が増えています。それぞれの使い方に合わせて、家具とカラーのコーディネートを楽しみたいところです。

2 これはニッコリ!カラクリ収納

日ごろから収納が少ないことに悩んでいると、どうしたらたくさんしまえるか?そのことで頭がいっぱいになってしまうのですが、考え方を少し緩めてみてはいかがでしょう。
佐藤オオキ氏の作品

これは斬新!実用がアートになっています。2015Fuori Salone「nendo works2014-2015 『sevendoors』」Museo della Permanenteにおける展示より

部屋の扉は出入りするたびに接する、住まいの重要なパーツです。いつもはドアハンドルに手を掛けるだけの存在ですが、あらためて考えてみれば壁の一部でもあります。壁に絵を飾るように、棚を付けてモノを置くように、扉にも新たな機能を付け加えてみると新鮮な存在に。

これまで何気なく通り抜けていたけれど、ここに「鍵が置けたらいいな」「忘れないようにハンカチも」「この用紙で振り込まなきゃ」など、外出と帰宅の通り道がグっと便利な場所に変わります。肩の力を抜いて、日常の小さなことにも目を向けてみると、こんなに微笑ましいアイディアがあるのか!頭をほぐして、あらためて収納を見つめ直してみましょう。

これはすぐに実践したいという身近な展示もあります。
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