現在、東京・神宮前のワタリウム美術館[磯崎新12×5=60]を開催中です。
日本を代表する世界的建築家という評価に留まらない、磯崎新の非建築的なトピックに焦点を当て、〈鳥小屋(トリー・ハウス)〉を「建築外的思考」のハブと位置づけたうえで、氏の思考のネットワークを、「12の建築外的思考」「12のコラボレーション」「12の栖(すみか)」「12の旅(東洋篇 オリエント)」「12の旅(西洋篇 オクシデント)」という5つのテーマに分類して構成しています。

これまでの磯崎新展とは、ひと味も、ふた味も違う「建築外的思考」の本質を堪能できる展示となっています。
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会期:2014年8月31日(日)~2015年1月12日(祝・月)
会場:ワタリウム美術館 東京都渋谷区神宮前3-7-6 
開館時間:11時-19時まで(毎週水曜日は21時まで)
休館日: 月曜日[祝日と12月の月曜日は開館] 12月31日~1月3日
入館料:大人1000円 / 学生[25歳以下]800円
ペア券:大人2人1600円 / 学生2人1200円
期間中何度でも入場できるパスポート制チケット
主催:ワタリウム美術館
問い合わせ:Tel. 03-3402-3001
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キャプション: キース・ヘリングと磯崎新 1985年ニューヨークPalladiumにて 撮影:安斎重男

 

3つのフロアーに展開する磯崎新の「建築外的思考」

2階と3階は「12の建築外的思考」と「12のコラボレーション」の展示です。始めの2階の吹抜けには、磯崎新の軽井沢の4つの別荘の内の一つ「鳥小屋(トリー・ハウス)」が再現されています。

この小屋は、磯崎新が夏期に東京のアトリエを離れ、建築家という職名から逃れる建築外の仕事場であり、思想としての「アーキテクチャ」を世界中に発信する文人の「栖(すみか)」と見立てています。

奥には1978年の「間――日本の時空間」展において茶室のデザインをモンドリアンのパターンに重ねわせた「モンドリアン茶席」の空間構成が再現されています。

3階では建築雑誌『都市住宅』でグラフィックデザイナー・杉浦康平と試みた3D画像の表紙を実際に体験できます。

他にアーティストのイサム・ノグチや岡本太郎や高松次郎やアニッシュ・カプーア、デザイナーの横尾忠則、棟梁の中村外二、写真家の中平卓馬、演劇の鈴木忠志、音楽家のルイジ・ノーノと細川俊夫、映画監督の吉田喜重、建築家のハンス・ホラインたちとのコラボレーションによる作品を展示しています。

4階は「12の栖」と「12の旅」の展示。磯崎新が世界を旅して描いたスケッチブックと、その旅の軌跡も併記された1955年から2015年の60年間のバイオグラフィーが掲示されています。

なお、会場デザインはフジワラテッペイアーキテクツラボ、グラフィックデザインはグルーヴィジョンズが担当しています。
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1. 2. 「鳥小屋」の原寸大再現模型。1982年に執筆のための書斎として軽井沢に建てられた四畳半ほどの小さな空間。期間中の16時~18時の間は内部を見学できる。

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3. モンロー曲線のネオンが架かる2階の会場。

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4.「モンドリアン茶席」では毎週水曜日18時に茶が点てられる(12月31日を除く)。予約制、限定10名、参加費1,500円(入館料と別途)。
申込方法は右記をクリックしてください。「モンドリアンの茶会」

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5. 建築雑誌『都市住宅』の表紙。専用の眼鏡をかけると3D画像を体験できる。


会場で[とっておきのギャラリートーク]も

期間中、会場では「磯崎新の建築外的思考を知る[とっておきのギャラリートーク]」と題して、本展の監修者である松井茂氏(東京藝術大学芸術情報センター助教授)と特別ゲストによるトークショーが催されます。

時間は18時~19時、参加無料(展覧会チケットが必要です)、予約不要です。
(開催日と特別ゲストは上記の青文字をクリックして確認して下さい。)
展示の内容をより深く知りたい方は、この機会にぜひご参加ください。

ON SUNDAYS 地下1階で写真展も開催

関連イベントとして、ワタリウムのミュージアムショップ ON SUNDAYS の地下1階で、写真家・安斎重男の写真展「ISOZAKI by ANZAI」が10月20日まで開催中です。

1985年から94年にかけて、世界の6つの場所で撮影された磯崎新のポートレートをご覧いただけます。
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隣のカフェでコーヒーを飲みながら観賞できる。向かいの書棚は磯崎関連の著書が集められている。



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。