甲乙つけがたい!日本とデンマークの傑作映画3本!
『真夜中のゆりかご』(2015年5月15日公開)敏腕刑事(ニコライ・コスター=ワルドー)は薬物依存症のカップルの家に押し入り、彼等の息子(乳児)が育児放棄で放っておかれているのを見ていたたまれなくなる。そんなとき、刑事の息子に異変が……。息子の異変により、善悪の境界線を越えてしまう刑事、薬物依存症で育児がままならなくても息子を愛している母親、家族への愛が人生を激変させ、家族への愛が事件を解決へと導くという物語が素晴らしい。親から子への愛情は良くも悪くも常軌を逸した行動になりうるんだなあと。最後に明かされる真相も見事です!(公式サイト)
2015年5月15日より、TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー
監督:スサンネ・ビア 出演:ニコライ・コスター=ワルドー、ウルリク・トムセンシモン、マリア・ボネヴィーほか
『映画 ビリギャル』(2015年5月1日公開)
学年最下位のビリギャルのさやか(有村架純)は、高2なのに小4レベルの学力しかなかった。困った母親(吉田羊)は彼女を坪田塾長(伊藤敦史)の塾へ連れていく。そこでさやかは塾長の丁寧な授業により、次第に勉強に前向きになっていく……。1年間で偏差値を40上げて慶応大学に合格したギャルの実話の映画化。教師と生徒、両親と子供、それぞれの向き合い方をきちんと描いて、さやか世代だけでなく親にも教師にも見てほしい作品に。楽しくて笑えて泣けて学びもあるという青春勉学映画です!(公式サイト)
2015年5月1日より、TOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ渋谷ほか全国ロードショー
監督:土井裕泰 出演:有村架純、伊藤淳史、野村周平、大内田悠平、奥田こころ、あがた森魚、安田顕ほか
(C)2015映画「ビリギャル」製作委員会
『駆込み女と駆出し男』(2015年5月16日公開)
1841年(天保12年)幕府公認の駆け込み寺、東慶寺に二人の女が駆け込んできます。二人を匿い、離縁を成立させる様を描く時代劇ですが、これが楽しい! 東慶寺前に立ち寄る御用宿の使用人たちの個性、彼等を演じる樹木希林、大泉洋、キムラ緑子、戸田恵梨香の達者な芝居が全体のトーンを明るく魅せています。しかし、何より凄いのが満島ひかり。艶っぽくて薄幸で。場面をさらうパフォーマンスは圧巻。時代劇が苦手な人でも、二転三転する物語はエンタティメント性が強く、老若男女すべての人が楽しめます。傑作!(公式サイト)
2015年5月16日より、丸の内ピカデリー、TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー
監督:原田眞人 出演:大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、陽月華、キムラ緑子ほか