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愛川欽也はTVバラエティー黄金時代の立役者だった!

亡くなる直前まで、人気番組でMCを担当していたTV界の巨人・愛川欽也。若い方にとっては「アド街ック天国」で最初にあいさつする人という存在だったかもしれませんが、実はテレビの絶頂期を支えてきたバラエティー界の大巨人だったのです。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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何を見ても思い出してしまう

テレビ以外の活躍では、映画「トラック野郎」シリーズのジョナサン役も広く知られていました。

テレビ以外の活躍では、映画「トラック野郎」シリーズのジョナサン役も広く知られていました。

この4月からフジテレビの火曜9時には、長年にわたるドラマ枠を終了させ「発見!なるほどレストラン 日本のおいしいごはんを作ろう!」というグルメバラエティーが始まっています。直接的な関係はないようですが、80年代に同局同時間帯でお茶の間に親しまれた「なるほど!ザ・ワールド」(フジ系)を連想してしまいますし、同じ頃に斬新な構成でテレビ好きをうならせていた「愛川欽也の探検レストラン」(テレ朝系)とも、少し似てます(あくまでもタイトルのみですが)。

何を見ても愛川欽也を思い出してしまうのは、もちろん突然の訃報を目にしてしまったことも大きいですが、それだけじゃない気もします。1970年代から80年代にかけて、テレビがもっとも勢いを持っていた時代に、大メジャーな番組からマニアックなものまで、一手に引き受けていた印象が強いからでしょう。


声の仕事で人気獲得

昭和九年会のメンバーとしても知られた愛川欽也は、高校中退後すぐに俳優座養成所に所属。役者の道を進みながらも、テレビへの進出も早く、60年代初頭から海外ドラマの吹き替えや、アニメの声優として活躍してきました。

中でも、当時の子どもたちから絶大な人気を集めたのが、65年スタートの「おはよう!こどもショー」(日本テレビ系)の着ぐるみキャラクター・ロバくん。声を担当するばかりか、着ぐるみの中に入ってチビっ子たちと踊ったり体操したりと、毎朝大はしゃぎしてました。簡単に言ってしまうと、ふなっしーのご先祖様ですね。

あまりの人気ぶりで番組内にミニドラマのコーナーまで生まれました。人情ものの「泣くなロバくん」から、時代劇(?)の「怪傑ロバ頭巾」まで、バラエティーに富んでました。いま考えると数ある動物の中で、何故わざわざロバをマスコットにしたのか? 梨以上に謎です(笑)。
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