内宮にかかる宇治橋の大鳥居を出れば、にぎやかな「おはらい町通り」
伊勢神宮(内宮)を参拝した後でぜひ寄っていただきたいのが、おかげ横丁です。宇治橋から見て、人が大勢歩いて行くのがおはらい町通りで、その通りの中ほどにある赤福本店の前にあるのがおかげ横丁です。なお、宇治橋の宇治はこのあたりの町名からついています。京都にあるのは山城国宇治、こちらは伊勢国宇治です。電柱が撤去され、アスファルトではなく石畳を歩くことができるおはらい町には、間口が広い大型の土産物が並んでいます。上店(かみみせ)と呼ばれ、修学旅行などの団体客が二階で食事をしたり、土産物を買ったりすることが多いです。店の入り口の看板を見れば、今日はどこの団体客が予約をしているかがすぐにわかりますよ。
おはらい町通り。電線がなく広いです。
上店の前をしばらく歩くと、店舗が大型店から専門店へと変わっていきます。時間があれば、ゆっくり過ごしたくなるお店がほとんどで、道を歩くだけで楽しいひとときが過ごせます。たとえば、伊勢うどんのお店、小物のお店、はんぺんのお店、豆腐ソフトクリームの販売やお洒落なカフェもあります。威勢が良くて気持ちも明るくなるような大きな声も響いています。たくさんお店がありますが、その中からいくつかご紹介しますね。
伊勢の人が愛用する胃腸薬「萬金丹」
萬金丹はおなかの調子が悪い時に飲む常備薬として、600年の歴史を持つ伝統薬です。伊勢参りのお土産としてかさばらないこともあり、重宝されたそうです。試食でいただいた萬金飴は黒砂糖味で美味しかったので、一袋お土産に買って帰りましたら、大好評であっという間になくなりました。ゑびや食堂の前で売っています。ネット通販もあります。萬金飴
女性に人気の観音力カード
やまとの姫という小物のお店は、女性の関心を集めている観音力カードの特約店です。観音様のカード、龍のカードなどの他に、内宮にお祭りされている天照大御神の美しいカードがあります。名古屋の美術館で龍の原画を見たことがありますが、それは華やかであり、繊細であり、素晴らしいものでした。観音力カードが売っています
三重県伊勢市宇治今在家町45
0596-27-8555
定休日 月曜
www.imagine-koubou.com/ (観音力カードのHP)
ひもの塾で干物の魅力を再発見
ひもの塾では干物の試食ができます。内宮に来るたびについ寄ってしまうのがこのお店です。焼き立てでアツアツの干物とはこんなに美味しいものなのかと、毎回食べながら感動しています。新鮮な伊勢志摩の海産物だからなのでしょう。また、店内にサメのカンピンタン(かわいたものという意味・干物です)が吊り下げられています。サメは伊勢志摩では貴重な食材でもありますが、魚屋では実物大では見ることができませんので、ひもの塾で見ることも楽しみの一つです。ひもの塾では試食もできますよ。
三重県伊勢市宇治今在家町35
0596-37-0833
定休日 なし
五十鈴川の堤防からも近いおはらい町
右手に赤福本店があれば、左手はおかげ横丁です。ここは四つ辻になっていて、このあたりでは一番人でにぎわっている場所です。赤福本店の横を抜けていけば、五十鈴川の堤防に出ます。人ごみに疲れたら、ぶらぶら堤防を散歩するのも良いですね。桜の季節には桜祭りも開催されていますよ。おかげ横丁
おかげ横丁の建築物
おかげ横丁はテーマパークではないので、入場料はありません。塀で囲まれてもおらず、誰でも自由に入ることができます。また、切り妻屋根の木造家屋になっています。面白いことに、近くにある五十鈴川郵便局や百五銀行も木造建築です。街並みに配慮して建築されたようですね。五十鈴川郵便局
百五銀行
次はおかげ横丁の猫のご紹介です。