居酒屋の「プチぼったくり」とは?
居酒屋の「プチぼったくり」とは
今、もっともちまたで横行しているのがマイルドなぼったくり、名付けて「プチぼったくり」です。
このぼったくりは、新宿や渋谷や池袋といった大繁華街の駅近くで、チャラいニイチャンが呼び込みをしている時間制限付き飲み放題の店に多く、「下手すりゃぼったくられる側がぼったくられていることに気づかない」点が非常にやっかいだったりします。
具体的にはどういうことなのか、さっそく実例を挙げてみましょう。
<目次>
時間制限アリの飲み放題なのに飲み物がなかなか出てこない
これはもう初歩中の初歩のプチぼったくり。テーブルにあるオーダー用のベルを押しても押しても、なしのつぶて……。一見すると店員も懸命に走り回っている風なので、人の良いアナタは「ま、しょうがないか…」なんて大人の対応を我慢して貫くのでしょうが、コレ、地道に繰り返されたら、けっこうな酒量を節約できると思うんですよ。作為的にやっているのか、本当に人手がなくて、てんやわんや状態なのかはよくわかりませんが、3分たっても誰も来なければ、レジカウンターなり厨房なりまで足を運んで「早く!」とクレームをつけるべき。広い店内で店員がやたら若くて少ないお店は、とりあえず黄信号です。
飲み放題だけど食い物がわりと高い
これもよくある初歩的な手口です。枝豆や冷や奴やあたりめといった「まずは一品」系のつまみは安いけど、唐揚げだとか和牛(かどうかは怪しいものです)のたたき……みたいな火を通した“本格的な料理”になれば、いきなり値段が跳ね上がる。酔いにまかせて調子こいで食べまくっているうちに結局会計は一人5千円、なんてケースも珍しくはありません。さらには、しょぼいお通しが一品有無も言わせず500円だとか……。キャッチされた段階でメニューを吟味しまくり、「お通しはいくら?」と忘れずに問いただすことがポイントです。しかし、「生ビール」が発泡酒をさらに水で薄めたクラスの残念な味だったとしても、それはしかたありません。「飲み放題」とはそういうものなのです。
ラストオーダー30分前になると、店員がオーダーを取りに来なくなる
客側の心理としては、もうすぐラストオーダーとなれば、「最後にガッツリ飲み物を注文しとこう」と考えるのが当たり前。ところが、タチの悪いキャバクラのように、「そろそろラストオーダーのお時間ですが」の一言をかけずに、しれっと延長料金までせしめてしまうお店が実在するんです。仲間内で比較的アルコールに溺れないタイプの人に、あらかじめ時間の管理を頼んで、ラスト30分前になっても注文を取りに来ないならば、やはりレジカウンターなり厨房なりまで足を運んで、ヤマほどのドリンクを申しつけてやりましょう。会計がさり気なく上乗せされている
どんなに酔っていてもレシートは必ずチェック!
レジカウンター後方にある貼り紙に要注意!
私の友人が渋谷のセンター街にある、某飲み放題の居酒屋に行ったときの実体験です。メンバーは10人ほどらしかったのですが、そのうちの一人が悪酔いしてしまい、トイレの便器の外にゲロを吐いちゃったそうなんです。すると、店長がやってきて「店内で吐かれた場合はお一人様1万円の罰金を支払っていただく決まりになっているのですが」と法外な価格を請求され……。そりゃ、飲み過ぎて吐くほうも悪いっちゃあ悪いです。でも、10人で追加料金総額10万円はちょっと……ねえ?その友人が「そんな決まり、聞いてねえし!」と突っぱねたら、店長は「いや、レジカウンターの後ろにきちんと貼り紙してありますから」と強気の態度。で、行ってみたら無茶苦茶小さくて、しかも無茶苦茶読みにくい字でたしかに貼り紙されていて……。談判に談判を重ね、最終的には3万円まで値切ったそうですが、お店側からすれば、ゲロ一吐きで3万円はさぞかし美味しい商売だったに違いありません。ってことで、お店に入る前にレジカウンター周辺の貼り紙は壁に穴が空くくらいに凝視することをオススメします。
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