冬暖かく夏は涼しくカビや結露を防ぐ快適化リフォーム
〈終の棲家にするために−3〉
マンションを終の棲家にするために押さえておきたい3つめのリフォームは、健康に暮らすために室内の環境を整えることです。古いマンションは概して断熱性能が低いので、冬寒く夏暑く、ヒートショック現象や熱中症を招きやすい高齢者にとって危険な家です。また断熱性能が低いマンションは、結露しやすく、カビによる健康被害の不安もあります。
これらの改善に効果が高いのが断熱リフォームです。基本は屋外に面した壁と窓に対策をすること。下記で事例をご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
配管の更新など先々のメンテナンスを楽にするリフォーム
〈終の棲家にするために−4〉
マルリノ標準仕様の積水化学工業製「架橋ポリエチレン管エスロペックス」に交換している様子。メンテナンスがしやすく長寿命(積水化学マルリノ)
この20年ほどで配管の材料と工法は大きく進化し、長寿命でメンテナンスも飛躍的に楽になっています。
終の棲家としてこの先長く暮らしていくためにも、配管の更新は忘れずに行っておくことが大切です。
後から配管工事だけやるとなると大変です。チャンスを逃さず、他のリフォームと一緒にやっておきましょう。
家事を楽に暮らしを便利にするリフォーム
〈終の棲家にするために−5〉
マンションを終の棲家にするための5つめのリフォームは、家事を楽にし、暮らしを便利にする工夫をしておくことです。炊事・洗濯・掃除を楽にするためには、設備・建材の選び方はもちろん、それぞれの家事の連携が楽にできるよう、間取りにも工夫が必要です。
例えば、食品庫~コンロ・シンク~テーブルまでの移動や、洗濯機~物干し場~アイロン掛け~クローゼットまでの一連の流れがスムーズにできるようにしておくと、毎日を楽に暮らせるようになります。
家事ラクの間取りのポイントは下記で詳しくご紹介していますので、参考にしてみて下さい。
趣味コーナーや個室など暮らしを楽しむリフォーム
〈終の棲家にするために−6〉
窓際にタイルを張って植木を置いたりアウトドアな雰囲気を楽しむ(床タイルの張り分けリフォームで便利快適に暮らすより)
例えば、夫婦それぞれの趣味を楽しむ個室や、植物を育てることができるグリーンコーナー、入浴タイムを充実させるミストサウナなどの設備を取り付けておくのもいいでしょう。
ぜひ便利・快適にもうひとつ、楽しみがある住まいづくりを考えてみて下さい。
将来を見据えた介護のためのリフォーム
〈終の棲家にするために−7〉
すでに、地域によっては自宅介護の時代に入った言われています。いざという時のために、例えば訪問入浴介護を受けやすいようベッド周辺に余裕を持たせた寝室計画をするなど、将来への配慮をしておくと、安心して暮らせます。終の棲家を作るリフォームとは、主に高齢者向けのものになりますが、質の高い暮らしをするための工夫ですから、世代に関係なく快適に暮らせる家になります。
40代以降のリフォームでは、先を見据えたリフォームをしておきたいもの。例えば下記では、若いうちは何でもなくても、年を取るにつれ危険になる収納をご紹介していますので、ご覧になってみて下さい。 【関連記事】
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