オフィスを快適空間にするためのポイントが「音」!

オフィス内が活性化している様子

オフィスに求められる高度な要求に、総務部は応えられるか?

「場」づくり、という言葉がはやり始めています。企業内の働く場であったり、社員同士が交わる場であったり、企業の総務部では、これら「場」をどのように設計するか、仕掛けるかが大きな関心事となっています。

なぜなら、経営からは、オフィスで行われる仕事の生産性を高めること、 オフィス内で行われるコミュニケーションを活性化させること、その結果、イノベーションに繋がる動きを作ることが求められているからです。企業業績向上のための「場」づくりが、総務部には求められているのです。

クリエイティブオフィスという考え方があります。創造性を高めるオフィスづくりを目指すものです。それはオフィスの見える化という手法で実現されつつあります。どこで誰が何をしているかが一目瞭然のオフィスです。加えて、多くの企業でフリーアドレス形式のオフィスが設計されています。偶発的な出会いによりコミュニケーションを活性化させる取り組みです。

人間には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感があります。このうち、触角はオフィス什器の快適性で実現されています。視覚はカラーリング。会議内容に合わせて会議室の壁や机の色を変える仕掛けがあります。あるいは、室内に観葉植物のグリーンを配置することで癒しとコミュニケーションの活性化を狙っています。

今回はこの五感のうちの聴覚に対する仕掛けについて取り上げてみます。その狙いはコミュニケーション活性化とともに、集中力を高めたり、リフレッシュ効果です。メンタルヘルスへの対応にも効果があると言われています。

自然音で社内コミュニケーションが活発になる!

「ハイレゾ」とは、ハイレゾリューションの略で、CD の約3~7倍の情報量をもつ高音質、広帯域の音を再生する技術で、且つ人間の耳には聞こえない20キロ・ヘルツ以上の周波数の音域を含めた音源のことです。私たちが通常耳にするCDよりも情報量の多い音として再現できるため、その音はきめ細やであり、CDでは再生できない空気感と臨場感を表現する事ができるものです。

このハイレゾ音源で、自然の音をオフィスに流すサービスが「KooNe」です。実際の自然により近い状態での自然音に囲まれることで、状態を創り出す可能性が高いとみられています。

同社では、奈良女子大学・社会連携センター特任準教授の梅田智広先生および医学博士・心理カウンセラーの水木さとみ氏の監修の下、29名の被験者を対象としたハイレゾ空間における自律神経活動の実験を行っています。百マス計算実施時、音がない環境に居る安静状態時、そして同社が提供するハイレゾ音源が流れている状態に居る時という3つの状況下で、それぞれ被験者の交感神経や副交感神経、心拍数がどのように変化したかを検証したところ、ハイレゾ音源が流れる空間にいる時が最もリラックス状態にあったという結果が出ているとのことです。

自然音をハイレゾで流す、という以外にこのサービスでは、空間音響デザインというビクター独自の音響設計により自然環境を再現する方式を取っています。天井に埋め込まれたスピーカーから直接流すのではなく、壁や床などにスピーカーを設置し、そこから流れる音が天井や壁、床などに当たり、まるで包み込まれるような状態で音が再現されていきます。

私もある企業で、それとは知らずにこの「KooNe」を体感しました。さまざまな種類の椅子やテーブルが配置されている、ミーティングスペースで、川のせせらぎの音が流れていました。なんとも言えない落ち着いた、リラックスした状態でコミュニケーションも活発に取材ができた覚えがあります。

その効果を実感したのは、むしろその席から離れた時でした。無音なのに、「シーン」と無音の音が聞こえてきてしまい、会話に集中できなくなってしまいました。音がない、あるいは音環境整備がなされていない空間では、人同士のコミュニケーションははかどらないのだと実感したしだいです。

「KooNe」 : http://www.koone.jp/