高密度化は壁面と間口で決まる
シェルフをコの字型に配列するとコーナーが使いにくい
同じユニットシェルフを壁沿いに配列してみると4.5畳では6台、4畳では8台並びます。その違いは、シェルフを置くための壁面の長さと間口。正方形で間口の広い4.5畳と比較すると、4畳の壁面は3割以上も長く、中央に残されたスペースは通路としての幅だけなので、一切無駄がありません。
シェルフにケースを組み合わせて機能的に
シェルフの正面図。オレンジが収納ケース。ピンクは布団と毛布。ブルーは季節家電。
とはいえ、シェルフにモノを直接並べていくだけでは、収納物の秩序が保てません。そこでまずは、次のようにシェルフごとに収納の役割を持たせていきます。
A:シーズンオフの衣類
B:アルバム、おもちゃ、思い出の品
C:シーズンオフの家電、取扱説明書などのファイル、工具、レジャー用品
D:シーズンオフの掛け布団、毛布
さらに収納物の用途や大きさに合わせて、収納ケースを使いながら、シェルフの棚を区画していきます。無印良品の収納ケースは、シェルフのサイズに合わせた寸法体系になっているのが特徴。そのケースを並べることによって、シェルフに隙間なく収めることができるので、高密度に収納できます。
収納量の目安はケースの数で
シェルフごとの役割をふまえてケースを選んでみると、シェルフ4台の収納量の目安は下表のとおりです。タオルの収納枚数が表示された収納ケースを参考にしてみるといい
納戸を高密度に使いこなすには、そこに設置するシェルフや棚の収納密度も上げていきたい。それと同時に、出し入れしやすいしまい方とのバランスをとる。納戸は何でも収納できる場所ではなく、何をどう収納するのか。その狙いを定めてこそ、機能的で高密度な収納ができあがるというわけです。さらに納戸がどこにあるのか、間取りのとり方で決まります。