間取りと工夫したポイント

間取りと工夫したポイントは、次の通りです。

■間取り
配置図兼1階平面図(クリックすると拡大します)

配置図兼1階平面図(クリックすると拡大します)


2階平面図(クリックすると拡大します)

2階平面図(クリックすると拡大します)


■工夫したポイント
  • 近くに神社があり、神社を望む方向に間取りの軸線を設定した。1本の軸線をつくることで周辺環境との関係性が生まれ、内部空間にも何らかの方向性を与えてくれる。
  • 建物に南側(大きな開口)と北側(小さな開口)の区別を感じさせないデザイン。
  • 廊下や吹抜けを利用して気配を感じさせる工夫をする。
  • 南側の高窓は連続した窓をつくることで床・壁に四季の変化を感じさせる陰影を落とすように考えた。
  • 大きな吹抜けによって熱環境が変化しないようにガラスや断熱材に配慮。
  • キッチン、リビング、4.5畳の和室、西側のデッキなど、居場所のスペースにメリハリをつけた。
  • 近年では珍しく、客間としての8畳を設け、時々来る両親の寝室にもなるようにした。
  • 朝早く起きる家族なので、夫婦寝室や子ども室は東側からの採光も考えた。
神社の望む方向に建物を配置した

神社の望む方向に建物を配置した



光の陰影をきれいに見せるため、壁は白に統一

光の陰影をきれいに見せるため、壁は白に統一


リビングに和室コーナーを設けた

リビングに和室コーナーを設けた


2階の廊下(吹抜け)から1階を望むことができる

2階の廊下(吹抜け)から1階を望むことができる


設計:(株)佐川旭建築研究所

ガイド佐川のワンポイントアドバイス

間取りの打合せをしている際、あと5坪敷地が広ければもう一部屋つくれるのにとか、まとまった庭ができるのにという話が出ることがあります。しかし住まいは標準的な広さが確保できると、何も考えないで意外とつまらない間取りになることもあります。

ただ単に広ければ良いというものではなく、住む力が求められるようなスペースがあると魅力的になるのです。たとえば広いバルコニーを外に設けるのではなく、室内のスペースを調整してインナーバルコニーにすることで外観はきれいにまとまります。また、リビングを多少小さくしてその分2畳くらいの和室を設ければ、赤ちゃんの昼寝スペース、万一の際は2人分の宿泊も可能です。

住む力が求められるようなスペースづくりをすると想像力がかきたてられます。
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