そもそも二日酔いとは

アルコール

アルコールを飲む人にとって、翌日にわたる二日酔いが気になるところ

二日酔いには正確な定義はありません。アルコール代謝の能力以上に摂取すると、アルコールそのものの影響、アセトアルデヒドの影響、その他の影響が複雑に関って、さまざまな症状を起こします。つまり、アルコール飲料の摂取による影響が翌日にも残っている状態が「二日酔い」と考えられます。

一般にアセトアルデヒドばかりが二日酔いの原因とされていますが、実はそれだけでなく他の要因の影響の方が多いと言われています。したがって、二日酔いは個人差が大きく、症状やその程度もさまざまです。

二日酔いの原因と対策 その1

■アルコールが体内から消失する際の一時的な離脱症状
アルコール依存症の人はアルコールが無い状態では、睡眠障害・発汗・手のふるえ・血圧の上昇・不安やイライラ感などの離脱症状が出てきます。これらは、二日酔いの症状にも共通するものがあります。

対策:空腹の状態でアルコール飲料を長時間かつ多く飲むことで、血中のアルコールが残りやすくなります。二日酔いしないためには、食事とともに短時間で適量が望ましいでしょう。

■尿量や血圧に関連するホルモンの異常・脱水・低血糖
アルコールが影響を与えるのは、尿量を減らす抗利尿ホルモン、尿量や血圧を調整するアルドステロンとレニンというホルモンです。アルコールがこの抗利尿ホルモンが出てくるのを抑えてしまうため尿量が増え、体内の水分が不足して脱水になります。アルコール飲料でおしっこに行きたくなるのはこのためです。

二日酔いになると抗利尿ホルモンが増加し、体内の水分バランスが崩れて、むくみや全身倦怠感などが出てきます。二日酔いでは、血糖を下げるインスリンや血糖を上げるグルカゴンの分泌にも変化が起こります。そうして低血糖が起こり、 頭痛・嘔気・嘔吐・全身倦怠感・めまい・睡眠障害・感覚や認知の障害・うつ気分になります。

対策:できるだけ水分補給を心がけ、血糖など上げるためにも糖分を摂取しましょう。

■酸塩基平衡(さんえんきへいこう)のアンバランスや電解質の異常
体の酸塩基平衡、つまり酸性かアルカリ性かのバランスにおいて、酸性に傾いてしまい、その程度によって二日酔いの度合いも変わってきます。頭痛・嘔気・嘔吐・全身倦怠感・めまい・睡眠障害・感覚や認知の障害・うつ気分などになります。

対策:電解質の異常に対しては、イオン飲料などで塩分など補給しましょう

■炎症反応の亢進
二日酔いでは、炎症反応のマーカーが高値になることが報告されています。

対策:消炎鎮痛薬を使用します。

■睡眠や生体リズムの障害
アルコールによって睡眠が浅くなるため、実際に眠っている時間の割に睡眠不足状態になりやすくなります。睡眠不足の症状として、頭痛・全身倦怠感・感覚や認知の障害・うつ気分などになりますし、睡眠障害が起こってきます。

対策:眠くなるまでにアルコール飲料を飲まずにセーブしておきたいものです。

次のページでは従来から言われているアセトアルデヒドの対策について解説します。