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新生児育児/新生児の湿疹、便秘、主なトラブル

新生児~乳児期の湿疹の対処法(2ページ目)

乳児期の湿疹にはいくつか種類があります。発育時期特有の乳児湿疹や脂漏性湿疹、おむつかぶれ、夏場に多い汗疹(あせも)などが一般的です。スキンケアの基本とお薬で治す方法でケアしていきましょう。

浅井 貴子

執筆者:浅井 貴子

母乳育児ガイド

かき壊さないように薬以外で工夫する方法

かき壊さないよう、気をそらすことも1つの方法です

かき壊さないよう、気をそらすことも1つの方法です

かゆみがあるという事は皮膚のバリア機能が壊れ、炎症があるという事です。ひどくなると赤味だけでなく、浸出液も出てきてしまいます。眠たい時、寝起きや授乳前後、お風呂あがりなど体温が上がる時にかゆみが出てきますので、十分な保湿はいうまでもなく、ママが手を握ってあげたり、おもちゃをつかませたりするなどして気をそらすのも一つの方法です。たまに氷や保冷剤をつけてかゆみを抑えているというママの声もありますが、温度がかなり低く、凍傷などの危険もありますので冷たいタオルで抑える位にしましょう。

また、フリースやジャンパーなどに使われている化学繊維などは静電気も起きやすく、吸湿性がないのでかゆみの誘引になりやすい素材です。皮膚に直接つけるものだけでなく羽織るものにも気をつけてあげましょう。

ミトンは一時的に使うのは構いませんが、唾液などの汚れが付着しやすく不衛生で、逆に汚れを皮膚につけてしまっている場合も多くありますので、長期の連用はおすすめしません。


 

ステロイド外用剤と上手に付き合う

赤ちゃん訪問や乳児健診などで、ステロイド外用剤を使いたくないと言ってベビークリームなどの保湿剤でなんとかしようと思っているママも多いのですが、湿疹が悪化したり長引くケースが多く、挙句の果てに小児科と皮膚科を行ったり来たりして迷われているママが多く見受けられます。

ステロイド外用剤は正しく使えば安全な薬です。やみくもに怖がらずに、ステロイド外用剤にも強弱のランクがあるので、お医者様と相談しながら使用方法などきちんと確認していく事が大切です。しつこい炎症にはしっかりステロイド外用剤を使い、一気に治してしまい、そこから保湿剤と併用してコントロールしながら使う事も出来ます。大切なのは決められた場所に、指示通りの分量を、適切な時期に塗布する事が基本になります。副作用を恐れるあまり、少なすぎてなかなか改善せずに長引くケースや、塗ったり塗らなかったりダラダラと使い続ける事が実は皮膚炎悪化の原因になります。きちんと医師の指示通りの量を守り、不安な点、疑問点は受診の際にきちんと主治医や薬剤師に相談して親御さんも納得した上で、お子さんの皮膚だけでなくお薬や病院と付き合っていきましょう。

【関連リンク】
●赤ちゃんや子どもの皮膚のことを知って、正しく治しましょう
湿疹・かぶれ・かゆみを考えるヒフノコトサイト

取材協力:田辺三菱製薬株式会社




●赤ちゃんや子どもにも使える皮膚治療薬
コートfAT軟膏/クリーム/コートfMD
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。
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