『北鎌倉燻煙工房』のクルミ入りスモークチーズ
今小路を200mほど歩いて行くと、道の右側に『北鎌倉燻煙工房』のお店の看板が見えてきます。『北鎌倉燻煙工房』外観
お店の場所が「北鎌倉」ではないのに、なぜ、名前は「北鎌倉?」という疑問がわきますが、これは、もともと北鎌倉の、とある場所でチーズ作りを始めたことにちなむそうです。
最初は、ネットでの販売のみではじまり、こちらのお店は、昨年(2014年)の9月に開店したばかり。
しかし、わずかな間に評判が評判を呼び、この3月には2号店を出店するまでに成長。商品もオリジナルのスモークチーズに加え、スモークナッツや、スモーク醤油、スモーク醤油味のソフトクリームなど、スイーツにまでラインナップが広がりました。
スモーク醤油味のソフトクリーム 写真提供:北鎌倉燻煙工房
それでも、やはり気になるのは、オリジナルのクルミ入りスモークチーズ(税込み880円)。ワッフルのようなかわいらしい形と、クセのない食べやすい味が人気を博しているようです。
『北鎌倉燻煙工房』のクルミ入りスモークチーズ 写真提供:北鎌倉燻煙工房
このチーズの誕生秘話を、オーナーの島津さんにうかがってみました。
「実は、このチーズが生まれたのは、偶然のたまもの。友人からたくさんクルミをもらったので、家庭のパーティー用に作るチーズに入れてみたところ、これが美味しかった。それで、商品化できないかを考えました。
お店で出すには、味のバリエーションがあったほうがいいと思い、オリーブやフライドオニオン、鎌倉特産のシラスを入れてみたりと、試行錯誤を繰り返しました。でも、結局、最初のクルミが一番美味しかったんです。
形もいろいろ試し、現在のワッフル型に行き着きました。商品開発に一年くらいの時間をかけましたね」
2号店 写真提供:北鎌倉燻煙工房
島津さんの一番のこだわりは、原料。やはり、安心して食べてもらうのが一番ということで、燻製材(スモークチップ)も安全なものを選んで使っているそうです。
2号店は、鎌倉駅東口の「鎌倉市農協連即売所(通称:レンバイ)」の中に出店。今後の展開が楽しみなお店です。
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■北鎌倉燻煙工房
住所:鎌倉市扇ガ谷1-14-5
営業時間:10時30分~16時30分ごろ
定休日:水曜
フェイスブックページ → https://www.facebook.com/somokecheesekobo?fref=ts
鶴岡八幡宮から鎌倉駅へ
『北鎌倉燻煙工房』の少し先に、鎌倉五山第三位の寿福寺(境内非公開)というお寺があります。寿福寺の前の踏切をわたって、細道を歩いていきましょう。窟堂道を歩きます
この道は、道沿いに「岩窟(がんくつ)不動」と呼ばれる不動明王がまつられていることから、「窟堂道(いわやどうみち)」と呼ばれています。この道も風情があって、路地散策には最適ですね。
道をまっすぐ行くと、左手に『鎌倉市川喜多映画記念館』が見えてきます。ここはもともと、ヨーロッパ映画の輸入を通じて、国際的に活躍された故・川喜多ご夫妻のお住まいがあった場所です。
窟堂道は、記念館の先で、小町通りに突き当たります。左に曲がると、目の前に鶴岡八幡宮の森が見えてきます。
鶴岡八幡宮をお参りしたら、鎌倉のメインストリート・若宮大路か、小町通りを歩けば、鎌倉駅まで、およそ10分ほど。途中、お土産などを見ながら歩くのも楽しいでしょう。
今日の散歩はこれでおしまい。グルメを楽しみながらの鎌倉の半日路地散歩、いかがだったでしょうか?