個性豊かなバリエーションに感動!『ラナンキュラス』
ここ数年、好きな花として人気急上昇中の花、ラナンキュラス。ほっこりした丸い花と、原色から淡い色合いまで変幻自在のカラーバリエーションは、普段使いからブライダルまで人気の高い花屋さんの定番となりました。有機農業、そしてユネスコエコパークとして日本でも知名度の高い宮崎県綾町。のどかな風景が広がるこの地に、有限会社綾園芸の代表取締役・草野修一さんが、次々と新種のラナンキュラスを生み出しています。
ラナンキュラスの育種家である草野さんは、日本をはじめ海外のフラワーショーでも数々の受賞歴を持つ、ラナンキュラスのトップブリーダー。草野さんが手がけたラナンキュラスは、13年で220種を超えているというから驚きです。
最近、注目の品種がラックスと名が付けられたシリーズ。ラックスシリーズは、花びらにツヤツヤとした陶器のような光沢があり、茎もすらっと伸びて、立ち姿も美しい花です。切り花としても抜群に花持ちがよく、つぼみが開くにつれ花の向きも次々と変化し、まるで生きているよう。
以前訪れた米カリフォルニアのラナンキュラス畑を宮崎にも作りたいという、草野さん
草野さんが手がけるラナンキュラスは、「これもラナンキュラス!?」と思えるほど、バリエーションが個性豊かです。どんな花が好まれるのか? 草野さん自身も想像がつかない部分があり、珍しい新種が生まれると、花屋さんやいろんな人に感想を聞いて、開発を進めるか決めていくそうです。
胡蝶蘭と同じく、ラナンキュラスの世界でも、花の大きさはアピールポイントのひとつです。ラナンキュラスの原種は花びらがたった5枚のキンポウゲですが、それがここまで美しく進化を遂げています。
また、以前こちらの記事でご紹介した花のイベント「こどものくに」フラワーフェスタ2015では、草野さんが内閣総理大臣賞を受賞したラナンキュラスがキッズガーデンにて使用されています(3~4月)。
草野さんが代表をつとめる綾園芸では、一般小売は通常行っていません。毎年2~3月に一般向けの見本園が解放され、花の販売があり、販売前の新種も見ることができます。くわしくは綾園芸HPをご覧ください。
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有限会社 綾園芸
ガイドいちおし、草野さんご本人のブログは読みごたえがあり、花好きには必見です!
住所:宮崎県東諸県郡綾町南俣3179-1