最終回を迎えた『デート ~恋とはどんなものかしら~』。放送が終わってもネット上では「2人をずっとみていたい」「出会えてよかったドラマ」……そんな声が多い作品です。なぜこんなにも視聴者に愛されたのでしょう。


ファッショナブルな演出

恋愛経験のないリケジョの藪下依子(杏)と自称・高等遊民のニート谷口巧(長谷川博己)。この2人をはじめ個性的な登場人物たちが繰り広げる物語は、とてもファッショナブルです。

■クラシカルな音楽

ザ・ピーナッツの『ふりむかないで』が鮮やかによみがえるオープニング。そこで見せる主人公2人のぎこちないダンスは、なんだかとても素敵です。懐かしいメロディに誰もが恋していた頃の気持ちを思い出すのかもしれません。

音楽を担当する住友紀人の演出にも注目です。ビッグバンドのような音楽で盛り上がるシーンもあれば、ピアノやヴァイオリンの繊細なメロディが切なく響くシーンもあります。最終回ではモーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』から『恋とはどんなものかしら』が流れ、作品のテーマを鮮明に表現しました。


■目が離せない杏のファッション

『ごちそうさん』で杏が演じた西門め以子の着物はモダンでキュート。半襟の可愛さに、ふだん和服を着ない女子も夢中になりました。『花咲舞が黙ってない』で演じたOL花咲舞のグレーのスーツや時折見せる丸い襟の白シャツもマネをしたくなる着こなしでした。

そして『デート ~恋とはどんなものかしら~』。コスプレあり、頭の上のコサージュありで、気軽にマネしづらいところではありますが、作品を盛り上げるファッションには脱帽です。

さえないリケジョの依子が、心も洋服もカラフルになっていく様子は女性にとっても気になるところ。メガネを外して髪を整え、華やかになっていく依子の姿は誰にとっても憧れでした。


■輝いて見えるいつもの風景
いつも目にしている風景がテレビの画面に映ると、それだけでドラマチックに感じられます。山下公園、八景島シーパラダイス、横浜中華街。いずれの舞台もよく知っている場所なのに、主人公の2人が歩くとファッショナブルな雰囲気が漂います。

また、作品のすべての風景にはやわらかい光がさしています。部屋の中、バスの中、電車の中、すべての場所に光が届き、そこに2人の未来を感じます。未来に希望を感じます。

そして何よりも印象的だったのが、最終回で登場した一本桜。その美しさは視聴者の心に永遠に刻まれることでしょう。桜を見上げる2人の姿はあまりにも美しいものでした。