「絵本さえ読めば言語力が育つ」と思うのは間違いです!

絵本は、子どもたちの言葉を育むのにとても役に立ちます。でも、絵本さえ読んでおけば言語力が伸びるかというと決してそうではありません。子育て中のお母さん方にお話を伺うと、絵本をたくさん読めば、言葉が増え、本好きの子が育ち、その結果学力の高い子どもになる(?!)と期待している方がいらっしゃいますが、そんなに都合よくは行きません。

たくさんの絵本のイメージ画像

絵本は言葉を育むのに役立つけれど、絵本だけでは不充分?

幼い子が言葉を自分のものにしていくには、絵本をたくさん読むだけでは不充分だと思います。そもそも、絵本は日本語の教科書ではありません。絵本の読み聞かせを通して言葉の力を育てたいと思うなら、その前段階として毎日の生活の中で様々な「経験」をさせてあげることと普段の「会話」が大切で、経験や会話なしに言葉を育むことはできないのではないでしょうか?

絵本は子どもの「実体験」と「言葉」の架け橋になります

児童文学者の松居直さんは、「子どもたちは、芸術として描かれた絵と、大好きな人の声で聞いた美しい言葉。それが一体となった時、吸い込まれるように絵本の世界に入っていく。」とおっしゃっています。絵本の世界に入れば、子どもたちは自然と耳から聞いた言葉をイメージに変換します。この変換は言葉を理解することに繋がります。

たとえ初めて聞く言葉でも、それらしいものを想像したり前後の文脈から類推したりできるようになるのです。これは、言葉の理解であると同時に言葉の獲得です。ところが、もしも実体験が不足していれば、絵本を読んでも言葉をイメージに変換することが難しく、ただ音として聞くだけになってしまい、絵本の世界で遊ぶことができません。それでは、言葉の理解や獲得に結びつけることはできませんね。

架け橋のイメージ画像

1冊、1冊の絵本が繋がって体験と言葉の大きな架け橋になっていきます

絵本は、こんな風に子どもの「体験」と「言葉」の架け橋となって子どもたちの言葉の理解や獲得に力を貸してくれます。言い換えれば、幼い子どもたちの言語習得力を高める手助けをしてくれるということ。では、そんな絵本の力を活かすには具体的にどうすればよいのか? 読み聞かせを通じて言葉の力を育みたいという時に、ご家庭で気をつけていただきたい読み聞かせのポイントを考えてみましょう。

>> ご家庭で押さえておきたい読み聞かせの3つのポイントとは?