楽しくて美味しい! ドイツのイースター
春が近づくと街中がイースター色に染まるドイツ。写真は市場のお花屋さん
この時期はイースター仕様に飾りつけられたコンディトライのショーウィンドウを見て回るだけでもうきうき。うさぎや卵の形をしたチョコレートやお菓子、かわいい雑貨たちはお土産にもぴったりです。
イースターは年によって異なる移動祝祭日。春分の日の後の満月の次の日曜日とされていて、その前の金曜(Karfreitag)から次の月曜日(Ostermontag)までがイースター期間となります。この間は休日となりますが土曜日はほとんどのお店が通常営業です。
※2020年のイースターは4/10(金)~4/13(月)
ここではイースターの過ごし方や各地の珍しい風習、お土産におすすめのお菓子やグッズなどドイツのイースター情報をたっぷりとご紹介します。
<目次>
- イースターのシンボルはうさぎと卵
- ドイツ各地のイースターの風習やイベント
- イースターのおすすめ土産1 チョコレート、お菓子
- イースターのおすすめ土産2 イースターエッグ
- イースターのおすすめ土産3 雑貨やキッチン用品
- ドイツのイースターのごちそう
イースターのシンボルはうさぎと卵
ドイツのイースターに欠かせないうさぎと卵。春が近づくと街中にあふれます
ドイツではイースターが近づくと木の枝にイースターエッグを吊るしたり、お家のなかを様々なグッズで飾ってイースターの日を心待ちにします。イースターエッグはお店でも買えますが手作りする家庭も多く、子ども達は幼稚園や小学校で作ることもあります。イースターエッグのためのキットもいろいろと売られているんですよ。
イースターの日はうさぎが卵を庭に隠すという言い伝えがあり、家庭では家のあちこちにイースターエッグやチョコレート、小さなプレゼントなどを隠しその後で子どもたちが宝探しを楽しむのが習わしです。まるでクリスマスのサンタクロースのようですね。
ドイツ各地のイースターの風習やイベント
ドイツでは地方によって珍しいイースターの風習があります。南ドイツで多く見られるのが噴水や泉を飾り付ける「Osterbrunnen(イースターの噴水)」。もともとはフランキッシェ・アルプ地方の風習だそうで、水の少ない土地のため生命に欠かせない水の重要性を表すために始まったといわれています。
ハンブルクをはじめとする北ドイツでは、イースター前夜に高く積み上げた薪を燃やす「イースターファイヤー」と呼ばれる行事が行われます。悪霊を払うという意味から人形が燃やされることも。
またドイツ北部の東フリースランド地方では、卵をころがしたり投げたりして最後に無事だった子が勝つという「卵ころがしゲーム」が行われます。
最も美しいイースターエッグとして知られるのが「Sorbische Ostereier(ソルブのイースターエッグ)」です。ソルブとは、ポーランド国境に近いドイツ東部ラウジッツ地方に住むスラブ系少数民族のこと。言語や民族衣装など独自の文化を持ち、なかでもろうけつ染めで手作りされる芸術品のようなイースターエッグが有名です。
ニーダーザクセン州には「イースターエッグの街」(オースターアイシュテット )という名前の街があり、「ハニ・バニー」といううさぎが住んでいるといわれています。毎年ドイツじゅうの子どもたちからハニ・バニー宛に願い事を書いた手紙が届き、街の郵便局職員が対応しているそうです。
次のページではイースターの食事やおすすめのお土産をご紹介します。