インテリア照明/ダウンライト・スポットライト

空間の印象を変える壁面照明(2ページ目)

壁面は、通常の視点で視界に入りやすいため空間の見え方や雰囲気に大きく影響します。壁面を照明するウォールウォッシャー器具や、スポットライトで効果的に照明する方法をご紹介しています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

スポットライトで壁面を照明

図2.レフランプ60Wのスポットライトで壁面を照明した例 

図2.レフランプ60Wのスポットライトで壁面を照明した時の照度分布。壁から80cm離して、それと同じ間隔で配灯した例。

ウォールウォッシャ照明はダウンライトではなく、スポットライト器具で表現することもあります。光がワイドに広がる拡散レンズ付きのスポットライトや、もともとワイド配光を持ったランプを使用することで専用のウォールウォッシャ器具ほどではありませんが、壁面をある程度均一なイメージで明るくすることが可能です。例えば、一般的な天井高さであれば、図2のように壁から80cmほど離して、それと同じような器具間隔に配灯すればよいです。

スポットライト器具を天井に直付けするのではなく、ライティングレールを使用する方法があります。それは壁から80cmほど離して、壁に対して平行に設置することで、そこにライティングレール用のスポットライト器具を取り付けます。この場合、器具の取り付け間隔や照明器具自体の変更もできるので、より効果的な照明演出の実現が可能になります。

スポットライト器具で壁面照明を行う場合は壁面を均一な明るさにするだけではなく、スポットライトを強調してリズミカルな照明演出にしても良いです。例えば10畳の部屋に明るい仕上げの壁一面に50Wのハロゲンスポットを3灯点灯した場合、その間接光で部屋全般は30lx前後の明るさが期待でき、落ち着いた雰囲気も得られます。

ハロゲン電球の代替としてスポットライト型LED電球もあり、今後は効率優先から雰囲気を楽しむためのLED用途が期待されます。

なお壁面照明している壁面を背にソファーなどは置かないようにします。何故ならば壁面を照明している器具がソファーに座った視点でまぶしく見えるからです。

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