ケルン／ドイツ(2ページ目)

ケルンのシンボル大聖堂と、街の歩き方

ケルンの見どころのほとんどは、ライン川の左岸の大聖堂を中心とした旧市街にかたまっています。列車でケルン中央駅に着いた旅行者は、眼の前にそびえる巨大な建造物に圧倒されるはず。空に向かって伸びる2つの塔はまさにこの街のシンボル。ケルンのどこにいてもこの塔を目印にすれば迷うことはないでしょう。

大聖堂の南側に広がる旧市街は、石畳の小路が入り組んで情緒たっぷりのエリア。アルターマルクト（AlterMarkt）やフィッシュマルクト（Fischmarkt）広場の周辺にはケルンの名物ビール「ケルシュ」が飲めるビアホールやクナイペ（居酒屋）が集まり、地元の人たちや観光客で賑わっています。散策を楽しみながら東へ向かえばそこはもうライン川。市民の憩いの場となっている川沿いの遊歩道を南へ下って行くと、L字を逆さにしたような形のビル「クレーンハウス」他、モダン建築が立ち並ぶ再開発エリアが見えてきます。

旧市街には「ローマ・ゲルマン博物館」や「ルートヴィヒ美術館」「ヴァルラーフ・リヒャルツ美術館」など見ごたえのある美術館・博物館がたくさん。ライン川沿いある「チョコレート博物館」は子どもも楽しめるので家族連れにおすすめです。

ショッピングなら、大聖堂から南に延びる歩行者天国のホーヘ通り（Hohestr. ）から西側に広がる繁華街へ。各種デパートや高級ブランドショップ、ファストファッションのショップなどが軒を連ねる一大ショッピングゾーンです。

さらに西へ行くと、個性的なショップやカフェ、地元で人気のレストランが集まるベルギー地区（Belgisches Viertel）。中心地からはちょっと離れていますが、オルタナティブな雰囲気が好きな人におすすめのエリアです。

オーデコロン発祥の街ケルン

世界で初めてオーデコロンが作られたのは、意外なことにフランスではなく18世紀のケルン。オーデコロン（Eau de Cologne）とは、フランス語で「ケルンの水」という意味で、当時ケルンを占領していたナポレオン軍がフランスに持ち帰ったことから人気が広まりました。ケルンでは「4711」というメーカーが世界的に有名で、オペラ座前の本店は観光名所にもなっていますが、じつは世界最古のオーデコロンが作られたのは旧市街にある「Farina」というお店。いろいろ試して好みの香りをみつけてくださいね。

アートとデザインの街ケルン

ケルンは42の美術館と120のギャラリーがあるアートな街。現代アートのメッセ「アート・コロン（Art-Cologne）」や、家具の見本市「imm」と並行して街中で開催されるデザインイベント「Passagen」、写真関連の「フォトキナ」などアートやデザイン関連の大規模なイベントが数多く開催されます。毎年開催される「ミュージアムの夜（Museumsnacht） 」は、すべてのミュージアムやギャラリーに入り放題。アートファンは要チェックですよ！

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