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「いいね!」は口ほどに物を言う?Facebookで性格分析(2ページ目)

今までにFacebookでつけた「いいね!」をコンピュータで分析すると、親友や家族以上にユーザーの性格を適確に当てることができるという研究成果が発表されました。さらには、友達の広がり方や学問の興味については、ユーザー自身よりもコンピュータのほうが正しく予測できるという分析もあります。私たちは「いいね!」データをどう管理すべきなのでしょうか。

島田 祥輔

執筆者:島田 祥輔

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「いいね!」で性格も未来もわかる

研究では最初に、Facebookユーザー8万6220人の協力者を募り、自分の性格に関する100問のアンケートに答えてもらいました。アンケートでは、性格の5大要素である「開放性、誠実性、外向性、協調性、情緒」を自己分析しました。一部の協力者には、友達や家族から協力者の性格を評価してもらいました(ただしこちらのアンケートは10問のみ)。

これらのデータを分析すると、ユーザーがつけた「いいね!」10回分だけで、仕事の同僚よりもコンピュータのほうが、ユーザーが自己分析した性格を適確に言い当てられることが示されました。さらに、「いいね!」70回分で親友よりも、100回分で家族よりも、300回分で結婚相手よりも、コンピュータのほうが正しく性格を言い当てることができるとしました。

では、未来の行動予測はどうでしょうか。研究チームが検証した13項目のうち、「Facebookにおける友達の数」「Facebookに投稿する回数」「飲酒・喫煙の頻度」「興味ある学問」については、なんとユーザー自身よりもコンピュータのほうが未来予測の精度が高かったとしています。


「いいね!」データが活用される未来とは?

研究チームは、今回で検証したのは性格の一部であり、これだけで性格全てを知ることには限界があると述べています。また、コンピュータよりも人のほうが正しく判断できる場面も多くあることは認めています。その一方で、ユーザーの性格や心理を把握して、効率よい広告配信などに活用できるとしています。

また、未来予測の精度がさらに向上すれば、いずれ人間は自分の意思を捨て、コンピュータに判断を委ねるようになるかもしれないと想像しています。今日はどこに出かけようか、自分の適性にあった職種は何か、理想の結婚相手は誰か。人間よりもコンピュータのほうが正しく判断できるとしたら、未来はどうなるのでしょうか。
どこかのアニメのように、犯罪行動に走る危険性すら数値化して未然に犯罪を防止できるかも

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研究チームは、このようなデータ活用は有用であるとしながらも、プライバシーについては懸念すべきとしています。国家や企業が勝手にデータを使うことがないように、ユーザー自身が「いいね!」などの「デジタル足跡」をコントロールできる仕組みを作るべきだと呼びかけています。

みなさんは、「いいね!」をデータとして活用されることをどう思いますか。Facebookに限らず、SNSやウェブブラウザの履歴データがどう使われるのか、気に留めておくべきでしょう。
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