復活祭関連の行事

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聖大金曜日はキリストの棺を模したエピタフィオスを担ぎ、練り歩く

2015年は4月10 日が聖金曜日(メガリ・パラスケヴィ)。十字架にかけられ亡くなったキリストが棺に納められ埋葬された日、いわゆるキリストの葬儀なので悲しむべき日です。教会ではキリストの棺を模した四角いテーブルのような形の枠に花をびっしりと飾って祈りを捧げます。これをエピタフィオスと呼び、夜になるとさらに多くの人が集まり、エピタフィオスを担いで辺りを練り歩きます。教区によりますが、たいてい21時前後に始まります。教会を中心に周囲を歩くコースは決まっていますが、偶然見かけることもあるかもしれません。軍隊の音楽隊などが参加していることもあります。

キリストの復活は日曜日なので、聖土曜日の夜から日付の変わる瞬間を目指し、キリストの復活を祝うため老若男女、教会へと向かいます。日本の大晦日のような光景です。人々が教会の前に集まる中、23時45分ごろ、司祭が聖火を灯して教会内から出てきます。皆キャンドルを持っていくので、次々にとなりの人から人へ火を移していきます。日付が変わる直前、全員の手に聖火のキャンドルが灯された状態になります。

そして日付が変わった瞬間、、「フロニャ ポラ!(おめでとう)」、「フリストス アネスティ!(キリスト復活)」と言いながら祝福し合います。花火なども盛大に打ち上げられ、すっかりお祝いムードとなります。

エーゲ海に浮かぶヒオス島の打ち上げ花火合戦は有名です。教区対抗で教会同士が大量のロケット花火を打ち上げます。数万発のロケット花火が一斉に打ち上げられる様は「打ち上げ花火戦争」とも呼ばれ、なかなか驚きの光景です。

復活祭の食習慣

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羊のレバーやハーブ、お米などを煮込んだスープ、マギリッツァ

さて教会から帰る人々は、キャンドルに灯した聖火を消さないように大切に持ち帰り、玄関のドアの上の部分に十字をを3度描きます。この日は復活祭の前の40数日間の節食期間が終わる日となります。教会から帰ると、羊のレバーや腸、ハーブ、お米などをコトコトと長い間煮込んだマギリッツアというスープを食べるのが習慣。とても胃にやさしく滋味に溢れた味がします。好き嫌いが分かれる味ですが、ガイドはけっこう好きです。

また赤く染めたゆで卵をお互いに手に持って軽くぶつけて割ってから食べます。イースターエッグはいろいろな色に染めたり絵を描いたりしますが、ギリシャにおける復活祭の卵は赤がメインです。

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羊の臓物を串に巻き付けて焼き上げるココレッツィ

復活祭当日は子羊の丸焼きを食べるのが代表的な食習慣ですが、ラム肉を解体したものをオーブンで焼いたりして食べることも多いです。ココレッツィと呼ばれる羊の臓物を串に巻き付けて焼く料理も有名です。香ばしくほろ苦い味がして美味しいです。この日は街中で丸焼きなどが行われるので、煙でもうもうとすることも。復活祭の時期にホテルに宿泊するとこのような一連の料理が出ることもあるでしょう。

復活祭の日曜日はギリシャ全国で1日中、お祭り状態です。翌日の月曜日は祭りの後の静けさといった状態でしんと静まり返った状態になります。月曜日まで法定祝祭日で、この日も各施設の開放時間が短縮されている場合が多いので、確認する必要があります。

2020年までのギリシャの復活祭の日付

毎年、変動する復活祭の日付ですが、2015年から2020年までの日付を記します。西方教会の日付をとる国々と同じ日付の年もあれば、1か月以上も開きがある年もありますので、旅行の計画の際は、気に留めておくといいでしょう。

●2015年 4月12日
●2016年 5月1日
●2017年 4月16日
●2018年 4月8日
●2019年 4月28日
●2020年 4月19日

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