落書きに隠された秘密
ガイド:話が横道に逸れてしまったので、ぶどう÷グレープの新作の話をしましょう。3月5日にiTunes配信が始まった2枚のシングルは、ジャケが色違い。ジャケはどこかパンクなスピリットが伝わります。落書きのような部分に何が隠れているのか気になります。
ぶどう÷グレープ 2 NEW SINGLES!!! →CMトレイラー (YouTube)
ながい÷グレープ:
これは、1stアルバム以来のマツイ÷グレープによるデザインです。実は当初、「ep」という文字がデザインされてたんですが、限定された意味合いを持たせる部分が引っ掛かるようで、iTunesから認可されなかったんですよ。で、再度作り直しという事になって、マツイ÷グレープがブチ切れて、ぐちゃぐちゃに塗りつぶしちゃった(笑)。災い転じて的なのは、大抵イケてる。
4321火をつけろ
ガイド:なるほど! セレンディピティーですね。
「4321火をつけろ」は、ニューウェイヴとパワーポップが混じったような、ぶどう÷グレープの真骨頂を感じさせるナンバーになっています。曲自体が似ているという訳ではないのですが、タイトルから、トム・ロビンソン・バンドの「2-4-6-8 Motorway 」を思い出しました。
4321火をつけろ (iTunes)
ながい÷グレープ:
生き字引として、言いますが、パンク・ムーブメント以降の流れ、初期段階で日本で認知され、人気があったのは、セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュ、ダムドではなく、圧倒的にストラングラーズでした。あとエルビス・コステロよりグラハム・パーカーね。早い段階でトップテンに食い込んでくるのが、トム・ロビンソン・バンドの「2-4-6-8 Motorway 」でしたね。その後は、ポリス「ロクサーヌ」、プリテンダーズ「愛しのキッズ」、ザ・クラッシュ「ロンドン・コーリング」、あとは、ブロンディ、ブームタウン・ラッツ、ザ・ジャムあたりかな。とにかく「2-4-6-8 Motorway」はキャッチーではあったけど凶暴性を感じさせたから、トップテン内、イーグルスやアバの中にあって意表をついてた。ラジオでかかると興奮しましたね。そういえば来日公演では学ラン来てました。
ガイド:
二人で話すと、なぜかロック談義になってしまいすね(笑)!
ながい÷グレープ:
あ、トム・ロビンソン、今回のぶどうの新曲「4321火をつけろ」には特に関連ないんですが、どうも1977~1980年あたりのロック談議にはアツくなってしまいます(笑)。