4月スタート『Dr.倫太郎』には蓮見栄介役で出演
そんな春スタートのドラマの中でも特に大きな話題を呼んでいるのが水曜22時に日本テレビ系列で放送される『Dr.倫太郎』。実はこの作品、主演の堺雅人さんをはじめ、蒼井優さん、高橋一生さん、真飛聖さん、余貴美子さん、長塚圭史さん、石橋蓮司さん、高畑淳子さん、小日向文世さんら舞台出身or積極的に舞台に出演している俳優さんがこれでもか!というモードでキャスティングされている”超演劇人ドラマ”なんです。そんな『Dr.倫太郎』キャスト陣の中でガイドが特に注目するのが、倫太郎が勤める慧南大学病院・脳外科の主任教授、蓮見栄介役の松重豊さん。え、松重さんって『孤独のグルメ』のゴローさんでしょ?あの人って舞台の人なの?……そうなんです、実は松重豊さんは舞台発の俳優さん。という事で、今最も熱い熟男俳優・松重豊さんの魅力に迫っていきましょう!
「みん亭」がある下北沢南口(撮影:上村由紀子)
甲本ヒロトさんとは元バイト仲間!
松重豊さんは1963年生まれの52歳。福岡県の高校を卒業後、明治大学文学部文学科に入学し、同大学文学部の演劇専攻を卒業。その後、三谷幸喜氏率いる「東京サンシャインボーイズ」に入団し、三谷氏が手掛けるいくつかの舞台に参加します。「東京サンシャインボーイズ」と言えば、西村雅彦さんや小林隆さん、梶原善さんら個性的な俳優さんが舞台に立っていたわけですが、メンバーの一人・甲本雅裕さんの実兄がミュージシャンの甲本ヒロトさん。そのヒロトさんと松重さんは10代の頃、同じ日に下北沢の中華料理店「みん亭」(みん、は王へんに民)で働き始めたバイト仲間だったのです。流石「演劇と音楽の街・下北沢」! 今考えると凄い並びですよね。ちなみにこちらの「みん亭」のラーメンと餃子は演劇人の間でも有名で、宮藤官九郎さんもその味を愛する一人です。
その後「東京サンシャインボーイズ」を離れた松重さんは1986年に演出家・蜷川幸雄氏が主宰していた「ニナガワ・スタジオ」に入り、蜷川氏演出の舞台に何作か出演するものの、1989年に同スタジオから離脱。その後しばらくフリーの俳優として活動し、その後俳優業から足を洗う決意をします。
その理由は、舞台を中心に活動する俳優なら誰しも一度はぶつかる”あの事”でした。
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