突然ですが、今「朗読」が熱いんです! え、朗読なんて何だか暗いし面倒くさい?だったらカラオケに行って歌った方がマシ?

いやいやいやいや、そんな風に思いながら画面を見つめているそこのあなた、どうかもう少しお付き合い下さい。この記事を読み終わる頃には「へー 朗読ってそんなに面白いんだ」と、目から1粒のウロコが落ちる筈です。

で、『朗読』の魅力って一体何なの?

今、大人を対象に行われるワークショップや習い事でツートップと言われているのが「フラダンス」と「朗読」。特に朗読は30代以上の女性や40代からのビジネスマンからの支持率が高く、人気講師の教室は一瞬で予約が埋まってしまうほど。

「フラダンス」が多くの人に愛される理由はハワイの開放的なムード、綺麗なドレス、優雅な振り、グループで踊ることの楽しさetc……等、未経験者でもすぐにイメージできると思うのですが、「朗読」の魅力って一体何なのでしょう。

ひまわり

”言葉”だけで無限の世界が広がります


言葉一つで無限の世界が広がる
例えば「広場一杯にひまわりが咲き乱れていた」という一文を映像で表現しようと思ったら、本当に広場一杯に咲き乱れるひまわりを撮影するか、CGでその世界を創り上げるしか手はない訳ですが、朗読なら語り手の言葉一つで聞き手の頭の中と心の中に一瞬でその風景を映す事が可能です。

また、朗読の世界では大人が子供にもなれるし、男性が女性に、女性が男性にもなれます。映画や演劇に比べてその自由度は遥かに高く、言葉と想像力さえあれば、読み手が聞き手を無限の世界に案内することが出来るのです。

◆読んでも楽しい、聞いても楽しい

ここ数年で朗読やリーディングと呼ばれる舞台の公演数がグっと増えました。朗読ブームの先駆けとも言えるのが、演出家の鴨下信一氏と女優の白石加代子さんが組んだ『百物語』。鴨下氏が作品をチョイスし再構成した台本を、朗読という形式で白石さんが表現するこの舞台は大評判となり、1992年から2014年のファイナルまでに99話の上演を達成。その舞台裏を追ったNHKのドキュメントも大きな反響を呼びました(百物語で100話目の物語を披露すると本物の妖怪が現れるので99話で止めるのです)。

また今年のG.Wには加藤和樹さん、安倍なつみさん、大貫勇輔さんらの出演により、『朗読劇 私の頭の中の消しゴム』7回目の公演も決定。若い世代の俳優達も、様々な分野の作品にトライしています。

こうしてプロの俳優が演じる朗読劇やリーディングを聞く&観るのも刺激的ですが、自分が好きな小説や落語の一部、エッセイなどを声に出して人前で読んでみるのも楽しいものです。だって普段、人前で声を出して何かを表現するなんて、それこそカラオケぐらいじゃないですか?新しい世界が開けること間違いなしです。

◆”技術”より”人柄”が大切
これは人によって色々考え方もあると思いますが、ガイドは技術的に完璧な人が読む物語より、その人の生きてきた道のりがふっと見える様な朗読に惹かれます。朗読って不思議で、いくら隠していても作品を声に出して読みだすと、何となくその人の”生きざま”みたいなものが見えるんですよね。で、それが味になり物語に深みを増していく。

だからもし「私、人前で何かを表現するなんて自信ない」と扉を閉じている人が居たら、そんなことは全く気にせず一歩踏み出して欲しいと思います。

では次のページで、実際にどういう人たちが「朗読」という自由な世界で遊んでいるのか、その模様をご紹介していきましょう。

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