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木製バットに対応の巨人・岡本に将来の4番への期待(2ページ目)

高校からプロ入りした野手(バッター)の“準備”とは何か? それは、木製バットにいかに慣れてプロ入りするかだ。その点において、智弁学園からドラフト1位で巨人に入団した岡本和真内野手は準備万端と言えそうだ。

瀬戸口 仁

瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグ ガイド

スポーツ新聞記者として日本プロ野球担当10年、メジャー取材のため渡米13年の実績

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高校時代から木製バットで素振りをしてきた岡本

金属バットを使ってきた高校生は、ボールを遠くへ飛ばそうとして、腕の力を前方へ押し出す傾向にある。つまり、来たボールを“打ちにいく”感覚だ。それでも金属バットなら、多少バットの芯から外れていてもボールを遠くへ飛ばすことができる。ところが木製バットではそうはいかない。

腕力だけに頼った“打ちにいく“スイングだと、ボールをバットの芯でとらえることができず、飛ばすこともできない。木製バットでは、ヒジをうまく入れて、腕ではなく腰で払うイメージが必要で、それができれば内角に差し込まれても、体の内側からバットが出ていくため、詰まらされず芯でとらえることができる。

岡本は高校時代から木製バットで素振りを繰り返してきた。昨年出場した第10回U-18アジア野球選手権(バンコク)でも、木製バットで5割近いアベレージを残している。プロのスカウトたちからも「木のバットでも十分対応できている」と高い評価を受けていたのだ。

岡本は初めての実戦となった二軍紅白戦で投手内野安打を放ち、初打席初安打をマーク。ヤクルトとの二軍戦では対外試合2戦目にして“プロ1号”ホーマーを放った。「少ないチャンスを逃さぬように、しっかりバットを振っていきたい」と必死だ。

もちろん、守備や走塁はまだまだ発展途上で、やることはたくさんあるが、“将来の4番打者候補”として順調に育ってもらいたい。
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