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木製バットに対応の巨人・岡本に将来の4番への期待

高校からプロ入りした野手(バッター)の“準備”とは何か? それは、木製バットにいかに慣れてプロ入りするかだ。その点において、智弁学園からドラフト1位で巨人に入団した岡本和真内野手は準備万端と言えそうだ。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

万全な“準備”をした者が成功するプロの世界

プロ野球の野手に必要な“準備”とは?

プロ野球の野手に必要な“準備”とは?

何事にも最も大切のは“準備”である。イチロー(現マーリンズ)いわく、「200%の準備をしなければ、120%の力を試合で発揮できない」。100%の準備では足りず、本番で力を出し切るには、200%の準備が必要だと説く。

この言葉には恐れ入るが、どのスポーツのジャンルでも、万全な準備をした者が成功を収めているのもまた事実だ。たとえば、サッカー界。かつての中田英寿や本田、長谷部、川島、長友などは、海外のチームに所属するのを前提にして(目標にして)、日本にいる時から英語やイタリア語、ドイツ語を勉強していた。これも大事な“準備”である。

では、高校からプロ入りした野手(バッター)の“準備”とは何か? それは、木製バットにいかに慣れてプロ入りするかだ。その点、智弁学園からドラフト1位で巨人に入団した岡本和真内野手(18)は、その“準備”ができているとみた。

近年のドラフトでは、1位に即戦力の投手を指名する傾向がある。肩のヒジの消耗度から投手の寿命が野手よりも短いということが影響しているが、昨年のドラフトで巨人はあえて高校生野手である岡本を1位指名した。

高校通算73本塁打というスラッガーぶりを評価したことは間違いないが、そのバッティングフォームの良さが大きな要因ともなった。理由は、金属バットによる弊害がないからだ。

>>プロ入り前から木製バットの準備をしてきた岡本

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