事前にメニューを決めておくとスムーズに
食堂もり川の入口は少し階段を上がった中二階です。階段下には看板が設置され、その日の日替わりやおすすめメニューが10種類近く書かれています。しかし、この店外でじっくりメニュー表と向き合い、食べるものを決めておくことも同店でのポイントの1つとなります。階段を上ると左手に入口があり、入店するとテーブル席がずらりと並んでいることがわかります。入店者はまずは右手にある会計場所で、メニューを決め先に会計を済ませることになります。つまり、あまり広くない入口付近でちゃちゃっと事前会計をしなければなりません。
他にお客さんがいない場合は、店員の方と話をしながらゆっくりメニューを決めてもいいのですが、ランチタイムは特に人気があり混雑必至です。会計場所の後方には、店頭にあった10種類近くのメニューに加え、グランドメニューも30種ほど掲示されています。この場で初めて何を食べようか……と考え込むと、すぐに後ろに長い行列ができ、プレッシャーを浴びることになります(笑)。ですので、初めて訪れる際は、なるべく階段下でオーダーを決めておくことをお勧めします。
この日は友人と2人で訪れ、おすすめメニューから友人は「初がつおのたたき(みそ汁付き)」(1000円)を、わたしは「とん汁鍋とねぎとろ」(900円)のセットをオーダー。同店では、多くのテーブル席、カウンター席、下の階に座敷席などがありますが、特にお昼時は相席が基本です。わたしたちも6人掛けのテーブルに向い合わせに座るように相席させてもらいました。
運ばれてきた料理。まずは、一品一品の大きさに目を奪われます。ご飯のボリュームは、いわゆるどんぶりメシの量です。メイン料理は大きく、副菜も大きい……バランスと量を考えると、庶民の味方というイメージの定食です。友人のカツオもボリューム満点。わたしのとん汁は、これだけでお腹いっぱいになるような内容でした。
もし、ずらりと並ぶメニュー表が見える席であれば、食事をしながら次回訪問時に食べてみたい一品を探してみる、というのもいいのではないでしょうか。
毎日通っていろいろ試してみたくなる品々
別日、今度は11時30分に1人で同店へ向かいます。実は前回食事中に、常連と思しき客が店員とメニュー決めに関するやりとりをしている会話を耳にしました。特に「ここの牛すじカレー、美味いんだよなぁ」という一言……カレーがあるのか?美味い?そんな思いからカレーを目指しての再訪問です。しかし、表の看板にカレーの文字はなく、会計場所でグランドメニューにもすぐに見つけられず(背後のプレッシャーを感じつつ)、この日は「(上)あこう鯛焼き」(950円)を注文することに。カレーは日替わりのような存在だったようです。
ですが、こちらの「(上)あこう鯛焼き」もなかなかどうして。ガンっと大きな切り身が登場。そして、ほどよい塩加減と焼き具合で、ご飯がすいすいと進みます。黄色いたくあんの漬物には、ほのかにごま油の香りも。こちらもいい脇役です。
この日もテーブルで相席でしたが、12時前にはほぼ満席状態です。客層は老若男女を問わず社会人が中心ですが、中には東大生っぽい(賢そうな?)方々の姿も……。
同店の提供する品々は、派手さはないものの、満足できる安定した内容。毎日通っていろいろと食べてみたくなる……そんな“食堂の王道”と言えそうな店ですね。
店名看板の下にその日のメニュー掲示される
■食堂もり川
・住所:東京都文京区本郷5-30-16
・TEL:03-3811-1819
・営業時間:11:00~14:00、17:00~21:00
・定休日:日曜(祝日は不定休)
・地図:Yahoo! 地図情報