<目次>
育児の悩み、誰に相談すべき?
「しゃべるだけじゃ解決しない!」と感じた時は、専門家に相談するタイミングかも知れません。
「子供との関わりについて、ただ話を聞いて欲しい」
「今日のイライラしたエピソードを話して、ストレス発散!」
「夫や子供の愚痴が言いたい」
「子育てをする上での工夫やアイディアを知りたい 」
こんな時は気持ちをわかってもらえるママ友の存在は大きく感じるでしょう。安心して話が出来るだけで、心が落ち着くこともたくさんあると思いますし、子育ての仕方が参考になることもあります。しかし、ママ友への相談ではなく、専門家への相談が望ましい場合もあります。
「安心して話せる相手がいない」
「何に困っているかわからない程心が乱れている」
「今後の方向性を出したい」
「専門的な知識に基づいた客観的な意見や見立てが欲しい」
こんな時は専門家への相談が良いでしょう。あなたの心のケアや子どもへの関わりのポイント、これから進んでいく方向が決まることで、安心して進むことが出来るようになります。
専門家に相談するメリット
専門家に相談するメリットは2つあります。1つ目はズバリ、専門的な知識の裏付けに基づいた見立てを教えてもらえることです。例えば、離乳食が上手く進まないことを、専門家に相談した場合は、口の動きや発達の具合を見ながら、離乳食の形状をアドバイスしてもらえます。もし口の発育状態が離乳食の進みに影響しているとしたら、味付けやメニュー等をどれだけ工夫してもあまり効果がないことはわかりますよね。基本的な離乳食の考え方や進め方という知識を持った上で、子どもの発達具合を観察し、それに合った離乳食を与えること。そこがクリアされて初めて離乳食のメニューや味付け、ストックの工夫などが生きてきます。
そして2つ目は、あなたの話を遮ることなく丁寧に聞いてもらえること。「ただ話を聞いてもらう」ということは、とても大きな力になります。不要なアドバイスや批判、決めつけがないことで、あなたの本当の気持ちに気がつくことが出来るでしょう。
「専門家」と聞いて、どんな人がいるんだろう?そう思う方もいらっしゃるかもしれませんので、少しご紹介させていただきますね。
- 助産師:出産、新生児育児、母乳のこと。
- 保健師:就学前の子供全般。主に発育発達。
- 栄養士:離乳食や食についての悩み。
- 保育士:就学前の子供全般。主に子供の生活習慣や関わり等。
- 子育てセラピスト:子育て全般。ママの心のこと。
それでは具体的に、専門家にはどんなことを相談できるのでしょうか? 子育ての領域では、大きく3つに分けることが出来ます。「ママの心のこと」「子どもへの関わり」「発達発育」のことです。それでは、一つ一つお話していきましょう。
子育て中に絶対に必要!「ママの心のこと」を相談したいとき
一人の人を育てるというのは、そんなに楽なことではありません。ママ自身が自分の気持ちと折り合いながら、家事と子育て、時に仕事とも両立していく。それは並大抵のことではないのです。本当は子どもに優しくしたいけれど、どうしてもできない。抱きしめてあげたいけれど、自分の心が拒否しているのを感じる。そういうこともあります。そんな自分を責める必要はありません。こんな時はあなたの心がケアを求めている時。丁寧にその心のサインを受け取り、ケアしていく時間を持つことをおすすめします。
「子どもへの関わり」を相談したいとき
子供の行動の奥にあるメッセージ、あなたに届いていますか?
自分で一生懸命考えてやってみた、ママ友のアドバイスを生かして関わって見たけれど、効果がない場合には相談してみると思いがけない解決方法に辿り着けるかもしれません。
うちの子は大丈夫?「子供の発達発育」を相談したいとき
寝ない、離乳食を食べない、トイレトレーニングが上手くいかない等、良く本に載っているような子育ての悩み。やり方の工夫やアイディアを聞いて参考にするのは良いと思います。でも、どれもその場面だけを切り取って解決出来るものではありません。子どもの個性や性格、生活リズムや情緒、運動量や、体の持つ力、様々な要因が重なりあっています。特にこの部分については専門家の見立てを聞いてみるのはとても有効です。また、言葉が出ない、歩かない、目が合わない、体重の伸びが悪い等の発達発育については、早めに相談をすることで、子供の成長を促す関わりを早期にはじめることができます。
あなたに合った専門家を探そう!
勇気を出して相談に行ったけれど、嫌な思いをしただけで何の解決にもならなかった。そういうこともあるかもしれません。専門家も一人の人。合う人合わない人というのは必ずあります。一回上手くいかなかったからと言って、諦めるのはとてももったいないことです。あなたが安心して、心から委ねて相談できる相手を探すイメージを持ちましょう。直感的に「違う」と感じた時には、早々に相談を終わりにして、次の相談相手を探すというのも良いと思います。本当に困った時に、相談する相手の顔が浮かぶ。子育て中、これほど心強いことはありません。実際に相談しないとしても、そういう存在が子育ての安定につながります。いざという時に相談する相手を見つけておく。自分のニーズに合わせて相談相手を選べると良いですね。
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