テクノポップ/アーティストインタヴュー

エイリアンに蝕まれるCosmo-Shiki(2ページ目)

コスモ(清水良行)さんの宇宙テクノ・プロジェクト、Cosmo-Shikiの第2弾は、2月25日発売の『Alien Syndrome』! さらなる宇宙観を追求すべく、エイリアンの世界へと… 三浦俊一さん、小林洒落さんもゲストに迎えて、ドラムンベースからコスモ節が炸裂するポップチューンまで。コスモさんに、1曲1曲について語っていただきました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Division (ドラムンベース)

ガイド:
では、それぞれの曲について訊いていきます。オープニングのインスト曲「Division」は、ドラムンベース! 90年代に盛衰がありましたが、今も根強いファンがいるジャンルです。コスモさんにとってドラムンベースと言えば、誰なんでしょう?

コスモ:

う~ん沢山いますが強いて言うなればWARPレコーズのSquarepusherですかね。ベタですが。あ、タルヴィン・シンも好きで良く聞いてました。その流れで Asian Dub Foundationも好きでした。当時は、みんなこぞって取り入れてましたからね。人力ドラムンベースとかまでやるバンドが出てきたりして、それが意外にかっこよかったり。
cosmo

コスモ


posi (三浦俊一さん)

ガイド:
続くインスト曲「posi」は、三浦俊一さんとの共作となっていますね。セルフライナーノーツでも書かれていますが、あの「ボキョボキョベースライン」はかっこいい。三浦さんが気前よく、そのベースラインの作り方を伝授してくれたとのことですが、イメージ通りのものに仕上げるのに苦労した点とかあれば、教えて下さい。

コスモ:
この曲に関しては苦労したのは、多分三浦さんなのではなかろうかと思うのです(笑)。自分的にはヴォコーダーボイスを上モノに持ってきて、シンセぽくなるように編集したり、高い音程でシンセパッドで歌ったヴォコーダーとかでしょうか。楽しかったのでまた是非やってみたいです。

Theta in the sky (ポップ感)

ガイド:
前回のインタヴューで、「POPベティハウス」のお話をしていただきましたが、「Theta in the sky」は、Cosmo-Shikiのポップサイドが強く現れたナンバーとなっています。いい意味で、畳み掛けるのよう感じが好きです。「めっちゃ苦労した」とのことですが、どのあたりが特に試行錯誤となったのでしょうか?

コスモ:
一番最初に製作を始めた曲なので、どの程度まで落とし込むのかとか、Cosmo-Shikiとして今までにないポップ感を出したいだとか、製作手法もSH-101のみでどこまで作り込めるかとか色々試行錯誤したり、とにかく色々と考えすぎてしまって。でも締め切りは迫ってくるし、考えはまとまらないし、PCは調子悪いし、花を入れる花瓶もないしな状況でノイローゼでしたね。これぞまさに「Alien Syndrome!」まさか自分が(笑)! 藁をもすがる感じで曲が出来たんですが、その時はなんか大きい手応えを感じて全て吹っ切れました!
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