ナポリタン激戦区の新橋で、まずは「むさしや」さんへ
以前、上野御徒町界隈のナポリタンを食べ歩くという記事を書いた。それを読んだ知り合いから「ナポリタンの聖地は新橋じゃないの?」と指摘された。その通りなのだ。東京でナポリタンの激戦区といえば、新橋だ。そして、おもしろいことにほとんどのお店がニュー新橋ビルにある。まずは、超老舗ともいえる「むさしや」さん。 ニュー新橋ビル一階にある「むさしや」さんは、カウンターだけのお店。「創業明治拾八年」と書かれている。超老舗。 さすがに明治18年のことは知らないが、80年代半ばくらいからこの店のことは知っている。いまはもうやっていないようだけれど、当時は焼きそばが名物で、ソースが焼けるいい香りに誘われて、行列に並んだものだ。 行列に並んでいる時に注文を聞かれる。このときは半分くらいのお客さんがナポリタンをたのんでいた。あとは、オムライスやハンバーグ。後ろの若い男性が「和風の大盛り」と注文している声が聞こえた。 席に座ると、すぐにナポリタン登場。あー、そうだ、菅野夕霧さんの記事によれば、こちらのナポリタンは、600グラムだそうだ。たしかに出てきた瞬間、全部食べられるかなと不安になる。でも、ひとくち食べて、さらに不安。かなり強めのケチャップ味だ。しかし、食べ進むとベーコン、玉ねぎ、ピーマンなどの具材の美味しさや、タバスコや粉チーズをかけて、変化をつけたり、少しだけついてくる味噌汁なんかを飲みながら食べ進むと、最期までおいしくいただけた。不思議なナポリタンだ。そうそう、和風スパゲティの大盛りを頼んだ若者は隣に座ったんだけど、提供されたものは、ものすごい量だった。
【関連サイト】
むさしや(洋食/新橋/創業1885年) [100年店ランチ] All About
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