宙組トップスター時代
2012年『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』ラインハルト・フォン・ローエングラム
2013年『モンテ・クリスト伯』エドモン・ダンテス
2013年『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』オスカル
2013年『うたかたの恋』ルドルフ
2013年『風と共に去りぬ』レット・バトラー
2014年『ロバート・キャパ 魂の記録』アンドレ・フリードマン
2014年『ベルサイユのばら-オスカル編-』オスカル
2014年『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』グスタフIII世
凰稀かなめ 若手時代
新人公演初主演は2005年『霧のミラノ』のロレンツォ・クローチェ。長身で華やかな凰稀かなめさんに、センターに立つ天与の資を感じました。やがて各組の若手スターが主演したショー形式の『YoungBloods!』-魔夏の吹雪-でバウホール公演初主演を果たします。
『堕天使の涙』の本公演では、主役・ルシファー(朝海ひかる)のしもべ、サリエル役で存在感をアピール。新人公演では、圧倒的な美しさでルシファーを好演しました。
2008年には、再演希望の声も高かった『凍てついた明日-ボニー&クライドとの邂逅-』のクライド・バロウを主演。やる瀬ない孤独と影を、若手ながら巧みに演じました。
星組、宙組二番手時代
二番手時代、魅力的な役を次々と演じます。新生星組のお披露目公演でもあった『太王四神記 Ver.II』では、ヨン・ホゲを、『愛と青春の旅だち』では、鬼教官のフォーリー軍曹を熱演。
水を得た魚のように生き生きとしていたのが『ロミオとジュリエット』のティボルト。しなやかで色気があるティボルトは魅力的でした。
代表作となったのが『ロバート・キャパ 魂の記憶』。カメラで世界を動かそうとした戦場カメラマン、ロバート・キャパ事アンドレ・フリードマンの短い生涯や精神を、誠実に熱演。好評につきトップスターになってからの2014年にも再演されました。
また作・演出を手掛けた原田諒氏がこの作品で第20回読売演劇大賞・優秀演出家賞を受賞したのも、スタッフと共に、主役をはじめ出演者の力の賜物でしょう。
凰稀かなめ 宙組トップスターに
待ちに待ったトップスターお披露目は、宙組の新しい時代の英雄誕生にぴったりな作品、『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』。軍服のマントをひるがえし、ブロンドの長い髪のラインハルトは、劇画から抜け出したように美しく、輝きに充ち溢れていました。
これを機に初めて宝塚歌劇を観たという「銀英伝」ファンも多く、その後、宝塚ファンになったという声もたくさん聞きました。