アドバイス1 家計管理は立派。見直すとすれば、死亡保障の減額

毎月の家計に関しては申し分ないと思います。いろいろ節約されていて、無駄が見当たりません。とくに食費は驚くほど抑えられていて感心します。

ただし、保険だけは見直しができそうです。

死亡保障5倍型の養老保険は、老後資金と死亡保障の確保という理由で加入されたと思いますが、まず、現時点で「一人さん」に死亡保障の必要性はほとんどないと言っていいでしょう。また、満期金は60万円ですが、医療特約保険料を差し引いた、いわゆる主契約の保険料によっては、元本割れ(支払った保険料よりも受取額が小さい)しているかもしれません。もしそうであれば、この保険自体、解約してもいいでしょう。

独身でも、「お葬式代」として死亡保険に入っておきたいという方もいます。その場合は、割安な定期保険でいいと思います。40歳女性で500万円の死亡保障を確保しても保険料は月600円前後(保険期間10年)。浮いた保険料は貯蓄にまわす方が合理的と言えるでしょう。
 

アドバイス2 家計支出を下げるより、より長く現状維持ができることを目指す

「支出を抑えたい」というご相談ですが、それは将来の老後費用を心配されてのことだと思います。ただ、結論から言えば、年間58万円貯められていますので、20年間で1160万円。60歳以降も働くことでさらに資金は増えますし、また、厚生年金に長く加入していること、「一人さん」の家計管理のレベルが高いことを考慮すれば、さほど心配しなくてもいい額が用意できると思います。

ただし、途中で車の買い替えが発生するとのこと。車両費を抑える工夫(軽自動車や程度のいい中古車を選択する、など)は必要でしょう。

また、今後家計で実践して欲しいのは、年間の収支を確認するということ。実際に貯蓄が年間58万円貯まっているかどうか。もし減っていたら、何が原因なのか。「一人さん」にとって大事なことは現在の貯蓄ペースの維持です。ぜひチェックしてください。
 

アドバイス3 今後、持ち家か賃貸住宅か考慮する時期がありそう

「一人さん」は現在の貯蓄ペースの維持が大切だと言いましたが、それはイコール、どれだけ長く働けるかということでもあります。したがって、健康管理には十分に留意してください。年齢を考えれば、アルバイトで無理するべきではないと思います。また、節約を考えるとつい食費を削りがち。「一人さん」は大丈夫だと思いますが、健康を害する、体力が落ちるような食費の削り方はくれぐれもしないようにしてください。

もうひとつ、気になる点として賃貸住宅があります。ご実家も賃貸とのことですので、このままではであれば、老後はずっと貯蓄を取り崩しながら家賃を払うことになります。年金しか収入がない場合、家賃による貯蓄の減り方はとても大きなものです。

現在はまだご結婚の可能性がありますから、賃貸のままでいいと思います。もし、将来的にずっと独身ということが見えてくれば、タイミングを見て、マンション等を購入してもいいかもしれません。

一人住まいの中古物件であれば、ローンを組まずに購入できるはず。今後、家余りがさらに加速するため、いい物件と出合う確率も高くなるでしょう。ただし、保有すればランニングコストも発生しますので、そこはゆっくり検討してみてください。

教えてくれたのは……
八ツ井慶子さん
 
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ファイナンシャル・プランナー。大学卒業後大手信用金庫に入庫。本当にお客様にとっていいものを勧められる立場になりたいとの思いから、個人相談が中心のファイナンシャル・プランナーとして独立。近著に『ムダづかい女子が幸せになる38のルール』(かんき出版)と『サラリーマン家庭は"増税破産"する! 』(角川oneテーマ21)がある。テレビ、新聞、雑誌などでも活躍中。All Aboutマネーのガイドを務める



取材・文/清水京武 

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