小釜ならではの工夫いろいろ
それでは、実際に炊飯した様子を簡単にご紹介していきましょう。付属品など含めて、少容量ならではのポイントを中心にお伝えしていきます。■軽量
付属のカップは、一般的な計量カップとちょっと形状が異なります。これは、少量だと少しの差でも炊き上がりに大きな影響をだすので、0.5合のところで一度段差を設け、より正確に計れるようにしているとのこと。コンパクトタイプならではの配慮が、計量カップにも現れています。
炊飯器の側面にある合数のラインに合わせて水を入れますが、従来の釜と違うのは、合数ラインの先がさらに二つに分かれているところ。上のラインは「やわらかめ」・下のラインには「かため」と書いてあります。これは、釜の直径が小さいため、微妙な水位の差でも炊き上がりが違ってくるから。水位で炊き分けをするのは昔ながらの炊き方ですが、炊飯器のモードで炊き分けができない分をしっかり補うイイ発想だと思いました。
■スイッチ
操作ボタンが少ないのも特徴のひとつ。電源を入れたら真ん中の大きな「炊飯」ボタンを押すだけ。基本の操作はこれだけです。また、左端の「コース」ボタンを押すと「保温・炊き込み・おかゆ」が選べます。早炊きは、中央の「炊飯」ボタンを長押し、両脇はよく使う「とりけし」と「予約」となっています。米種や炊き上がり・炊飯モードなど、たくさんの機能は搭載されていないので、物足りないくらいにシンプルになっていますが、あんがい日々の炊飯はコレだけで十分なのかもしれませんね。
ふっくらと盛り上がる炊き上がりは満足!
2合のライン真ん中で白米を炊飯してみました。炊飯中の様子を見ていると、フタと本体の間から時々ぷくぷくとおネバの泡が見え隠れしていたこともあり、決して吹きこぼれることはないのですが、見ていてちょっとドキドキしました。また蒸気口からも、時々ピュッピュッと蒸気が威勢良く出てきて、かなりの高火力で炊いているのが実感できました。しかし、周囲に蒸気が飛び散るのは少し面倒です。小さいので仕方ないかと思いますが、もう少し蒸気回収できる仕組みになると良いと感じました。待つこと約45分。フタを開けると中央部分が少し盛り上がり、ふっくらとした見事な炊き上がりでした。食べてみると、しっとりとしたやや柔らかめの食感。個人的には最上位モデルの方が、若干甘みが上かな?と感じましたが、このレベルであれば甲乙ではなく好みの範疇でしょう。
炊飯が終了すると自動で「保温」に切り替わります。【おひつ部】を取り外すと30秒後に自動で【熱源部】の電源はOFFになります。【おひつ部】のみの状態でも、約2時間・70度をキープ可能なので、食事中はあつあつのご飯が味わえます。また、食卓でご飯を食べたあと再び保温をしたい場合は、【おひつ部】を【熱源部】に戻して電源をONにし、コースボタンで「保温」を選び点灯させ、再び「炊飯」ボタンを押せば保温が開始されます。
取扱説明書には、保温は6時間までと書かれています。実際に6時間保温をしてみましたが、もともと2合で炊いた残りなのでかなり少なく(茶碗2杯程度)になっていたこともあり、周辺のご飯粒はカピカピの一歩手前くらいになってしまいました。やはり基本は保温せず、食べきる量を炊くのがおすすめです。
白米の他に「炊き込み」や「おかゆ」も作れます。炊き込みは白米同様2合までOK。おかゆは増量するので、お米で0.5合まで炊くことができます。また「おこわ」は、もち米だけで作ると、給水が早くうまく炊飯できないことがあるとのこと。付属の料理集にはうるち米ともち米が混ぜてありますので、参考にすると良いでしょう。
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