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松坂城跡、江戸時代から残る武家屋敷と本居宣長への旅

松阪牛が出迎える松阪駅から松坂城跡を登り、武家屋敷「御城晩屋敷」の周辺を散策し江戸時代を感じてみましょう。国学者・本居宣長の素顔に触れる旅も楽しいですよ。

大石 ゆう

執筆者:大石 ゆう

三重ガイド

松阪駅についたら松阪市観光協会へ寄ってみましょう

松阪市観光協会

松阪市観光協会には観光案内もたくさん用意されています。

松阪市に電車で来られたら、まず荷物を預けて身軽になりましょう。JR松阪駅側の出口を出ると右側に松阪市観光協会があります。交番の隣です。そこで手荷物を一個200円で預かってもらうことができますよ。レンタサイクルも利用することができます。地図や松阪の名所旧跡のパンフレットも用意されているので便利です。

観光ボランティアガイドさんもおられるので、お願いしてみてはいかがでしょうか。とても丁寧に案内していただけますよ。

一般社団法人松阪市観光協会
TEL 0598-23-7771
FAX 0598-26-4778
〒515-0017 三重県松阪市京町507-2
http://www.matsusaka-kanko.com/
e-mail info@matsusaka-kanko.com

日本百名城の松坂城跡の石垣は素晴らしい

案内

松阪城までの道路にはめ込まれています。

では、最初に平成23年に国の史跡に指定された松坂城跡へ向かいましょう。道路にはこんな風に道順が埋め込まれていました。わかりやすいですね。

松阪城

松阪城跡の入り口です。昔は松坂と書いていました。


1584年(天正12年)近江国日野城6万石の蒲生氏郷公が伊勢国12万3千石を与えられ松ヶ島城に入城しました。1588年(天正16年)氏郷公は、現在の城地である四五百森(よいほのもり)一帯の地の利に着目し、新たに築城を開始したのです。工事は領内の寺社を取り壊して転用し、急ピッチで完成させました。

氏郷公の妻は織田信長公の娘である冬姫です。美しい姫だったそうですよ。豊臣秀吉公は信長公が認めた器量人である氏郷公を恐れていたため、1590年(天正18年)に松阪から会津92万石に移したと言われています。氏郷公は文武両道に秀でた今で言う「イケメン」だったのです。

松阪の地を氏郷公が治めたのはわずかな期間でしたが、この間に近江商人を呼び寄せ、街道を整備し、松阪発展の基礎を固めたのです。

石垣

松阪城の石垣です。

松坂城跡の見どころは、「野面積み(のづらつみ)」と呼ばれる石垣です。氏郷公が近江国から呼び寄せた石積みのプロ集団「穴太衆(あのうしゅう)」と呼ばれる石工たちが積み上げました。現在の滋賀県大津市穴太付近にいたと言われる人たちです。

美観上重点の置かれる角の部分は「算木積み(さんぎつみ)」で築かれています。石垣の一番高いところは16メートルもあります。石垣は放置しておくと水分を含んで膨らんでくるため、定期的に修繕しています。

現在の松坂城には建造物はなく、豪荘な石垣が残るのみですが、日本百名城に選ばれています。石垣は、松阪のシンボル的存在で、春の桜や藤棚はそれは見事であり、四季を通じて市民に親しまれています。今はもう見られませんが、お花見のシーズンには焼き肉(主にホルモン)を楽しむ市民で賑わっていたそうです。御城の周囲の煙は凄かったでしょうね。
松阪城跡

松阪城跡には建物は何もありません。

松坂城
所在地
三重県松阪市殿町
交通アクセス
JR紀勢本線・近鉄山田線 松阪駅から徒歩約15分


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