吉本興業の対応は決して悪くはなかった
山本圭壱サイドにとって、今回のライブでプラスになった点の一つに、古巣である吉本興業が今回の「復帰」を静観してくれたことがあります。ネットニュース等では「吉本は山本復帰を歓迎してない」などの見出しがおどってましたが、実態は少し違うように思います。本当に山本の復帰に不満を持っているなら、ライブを開催させないよう圧力を掛けることは容易なことでした。そうしなかったのには、極楽とんぼの相方・加藤からの要請もあったのでしょうが、少なくともライブのレベルでは芸能活動について「暗黙の了解」がなされたと言えるのでは。
メディア復帰はラジオから
問題は当面の活動方向性でしょう。復帰第一歩を何とか無難に踏み出せただけに、次の手をどう展開していくか、注目を集めているところかと。今回のような小規模ライブを続けるだけなら十分可能でしょう。ただ現時点では、テレビからのオファーはどうやら来ていないようです。たぶん必要なのは、8年前の事件を総決算することかと。今回、ライブ開催を発表した際に記者会見を開けばいちばん良かったんでしょうが、今からでも遅くないので、何かの機会に会見を実現してほしいものです。当然、マスコミからは鋭い質問を投げかけられるでしょうが、それをうまくかわしながら、自己アピールしていくスキルは十分持っているでしょうから。
その上でお勧めしたいのがラジオへの出演です。ストレートな思いを伝えるには最適のメディアだし、テレビと比べると事前にクリアにしておく問題も少ない(乱暴に言ってしまうとハードルが低い)という点もあります。何より、極楽とんぼの後続番組を担当しているおぎやはぎが「(番組に)ぜひ来てほしい」とラブコールを送っています。深夜ラジオでのメディア復帰というのは、あらゆる面で考えて理想的じゃないでしょうか。