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受験直前は「7・5・3問題」に取り組もう(2ページ目)

受験本番が近づくとあれもこれもやろうとして失敗するケースも。そんな本番直前は、「7・5・3問題」に取り組むのが一番です。その「7・5・3問題」とは?

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

難関校はここで差がつく、正答率が3割以下の問題

最後に、「正答率が3割以下の問題」についてです。こちらは、難関校を受験する受験生にとっては最も差がつく問題なのでとても重要です。逆に言えば、難関校を受験する人以外は、このレベルの問題は捨ててもかまいません。それよりも、「正答率が7割以上の問題」「5割程度の問題」を中心に勉強することが大切です。

さて、「正答率が3割以下の問題」は、国語ならば要点を70程度でまとめる問題、英語ならば条件英作文、数学ならば図形の問題にも関わらず方程式を使って解かなければいけない複雑な問題などがあてはまります。

難関校を受験するという時点で、基礎基本の力は十分だと思われるので、対策としては、問題を解くコツを身につけることです。

国語の要点をまとめる問題ならば、まず、主語と述語が何なのかをはっきりさせた上で、必要なことを過不足なく要約文に取り入れることが重要です。

・誰が、何を、どうする
・何は、何のために、どうする

など、主語述語と5W1Hを意識して要約文を書く練習をすると良いでしょう。

条件英作文ならば、「It is ~ for 人 to do.」「give+人+物」など基本的な英文の構文や語順を身につけておくことが重要です。その上で、条件を少しずつ複雑にした英作文の練習をすることが大切です。

これらは過去問以外に、パターン別問題集という類似問題をだけを集めた問題集があるので、そちらにも取り組むと良いでしょう。

過去問や模擬試験の問題を解くことの意義

本番直前に、過去問や模擬試験の問題を解くことの意義は、間違えた問題からどれだけ復習できるかにあります。

例えば、「江戸時代の文化に関係するものとしてあてはまるものを選ぶ問題」では、それぞれの選択肢がどの文化に関係するものなのかをおさらいします。これは正答したか否かに関係なく行います。正答以外の選択肢の中から、例えば、金剛力士像ならば鎌倉文化、観阿弥・世阿弥ならば室町文化といったように、すべての選択肢について「何文化(何時代)」なのかまで押さえます。

ほかにも、江戸時代には元禄文化と化政文化という2つの文化がありますが、それぞれどんな特徴があり、どんな人物がどんな作品を残したのかなども整理しておきます。

このように、出題された問題に関連することがらまでもおさらいすることが最も重要なことなのです。

本番直前は、あせってあれもこれもやらずに、受験生それぞれのレベルに合わせた「7・5・3問題」に取り組むようにしましょう。

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