ドイツ三大カーニバル都市! デュッセルドルフ

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カーニバルのクライマックスは盛大な仮装パレード! (C)Duesseldorf Marketing&Tourismus GmbH

クリスマスに次ぐドイツの冬の風物詩「カーニバル (Karneval)」は、もともとはキリスト教の断食期間に入る前にたっぷり食べておこう! ということで始まった行事。ドイツのなかでもとくにカトリックの影響が強い地方の風習ですが、いまでは宗教色は薄れ信仰に関わらず子どもも大人も一緒になってお祭り騒ぎを楽しんでいます。カーニバルシーズンに入るとみんな思い思いの仮装をして街へ繰り出し、この時ばかりは無礼講! とばかりに飲んで歌って踊っての大騒ぎ!

なかでもカーニバル3大都市といわれるのがドイツ西部のケルンデュッセルドルフ、マインツ。これらの町ではカーニバルは「第五の季節」とされるほど重要なお祭りで、人々のカーニバルにかける情熱は半端ではありません。その規模の大きさと騒ぎっぷりはまさに圧巻で一見の価値あり。この時期ドイツを旅する人は、質実剛健でまじめなイメージとはかなりかけ離れた陽気で愉快なドイツ人たちと一緒に盛り上がれること請け合いです。
カーニバル

日本人街で有名なデュッセルドルフならではの仮装も!なんと手作りというからびっくり!

ここでは、日本からの直行便もあり日本人街としても知られるデュッセルドルフのカーニバルをご紹介します。お隣のケルンもドイツ三大カーニバルのひとつなので両方のぞいてみるのも楽しいでしょう。

<目次>  

デュッセルドルフのカーニバルの日程

カーニバルの日程は移動祝祭日(年ごとに異なる祝日)であるイースターによって決まるため毎年変わりますが、だいたい2月~3月の間になります。カーニバルは公的な祝日ではありませんが、この期間は仕事よりもカーニバル優先という人が多く休業する会社や店舗が多数。観光やショッピングの予定がある人はご注意くださいね。

2019年 デュッセルドルフのカーニバルのハイライト期間は、2/28(木)~3/5(火)
デュッセルドルフのカーニバル公式HP
http://www.comitee-duesseldorfer-carneval.de/

街の概要や観光スポットはこちらの記事でどうぞ
>>>デュッセルドルフ/ドイツ
>>>デュッセルドルフの観光スポット
 

デュッセルドルフのカーニバルの幕開けは11月11日11時11分!

デュッセルドルフのカーニバルは、15世紀にお城で開かれていた仮装パーティが起源といわれています。この街で仮装パレードが初めて行われたのは1825年。その後は戦争時や非常時を除き毎年パレードが行われています。

カーニバルのハイライトは仮装パレードやイベントが行われる2~3月ですが、カーニバルシーズンの正式なスタートは前年の11月11日。毎年11月11日11時11分になると市庁舎の前でデュッセルドルフ名物であるマスタードの瓶に入っていた「ホッペディッツ(Hoppeditz)」と呼ばれる道化師が目を覚まし、カーニバルシーズンの幕開け宣言が行われます。
 
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カーニバルの顔として活躍する王子と王女は毎年選ばれます (C)Duesseldorf Marketing&Tourismus GmbH

デュッセルドルフにはたくさんのカーニバル組合(Karneval Verein)があり、毎年そのなかから王子と王女(デュッセルドルフの王女はなぜかヴェネツィアと呼ばれています)が選ばれてその年のカーニバルの顔として活躍します。
 

仮装グッズがよりどりみどり! デュッセルドルフのカーニバルの準備期間

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コスプレイヤーは必見! デパート「カウフホフ(Kaufhof)」のカーニバル特設売り場

新しい年が始まりクリスマス関連の祝日1月6日(公現祭 )を過ぎると、カーニバルのハイライトへ向けてだんだんと準備にも熱が入ってきます。街にはこの時期限定のカーニバル専門店がオープンし、デパートにも大きな特設売り場が出現。仮装のための衣装やウィッグ、小道具、メイク用品までびっくりするほど豊富な品揃えです。その年ごとの衣装のトレンドがあるのも興味深いところ。最近は日本でもハロウィンなどで仮装の機会が増えているのでドイツで仮装グッズを探すのもいいかもしれませんね。コスプレ好きじゃなくても見るだけでも楽しめますよ。

また、「Sitzung」と呼ばれる歌あり踊りあり笑いありの大宴会が盛んに開かれるのもこの頃で、TVでも頻繁に放映されるようになります。カーニバル関連のコンサートやパーティもあちこちで開催されます。
 

カーニバルのお菓子といえばベルリーナー

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カーニバルのお菓子といえばベルリーナー。期間中は様々な装いの揚げパンが登場します

ドイツの人々が大好きなジャム入りドーナツ「ベルリーナー」(ベルリンではプファンクーヘン、ドイツ南部ではクラプフェンと呼ばれます)。パン屋さんやスーパーには必ずあるお馴染みの菓子パンですが、元々はカーニバルや年末に食べられる祝いパンでした。ふだんのベルリーナーはシンプルに砂糖がけのみですが、カーニバルの時期にはカラフルなチョコレートなどで「仮装した」特別バージョンが登場します。
 

楽しいストリートイベントがいっぱい! デュッセルドルフカーニバルのハイライト

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やはり一番のハイライトは「バラの月曜日」に開催される盛大な仮装パレード。趣向を凝らした山車が街を練り歩きます

カーニバルの公式な幕開けは前年の11月11日ですが、ハイライト期間はイースター前の46日間の断食期間の初日にあたる「灰の水曜日」前の6日間(木曜日~翌週火曜日)。この期間は盛大な仮装パレードをはじめ、デュッセルドルフならではの樽運びレースなどぜひ見ておきたい楽しい催しが目白押し。毎年数百万人もの人々が押し寄せる、街をあげての一大イベントとなっています。

期間中は連日連夜、街中の路上やクナイペ(居酒屋)やバーに仮装した人たちが集まって飲めや歌えやの大騒ぎ。「世界一長いバーカウンター」の異名をとるデュッセルドルフ旧市街全体がパーティ会場と化します。

街に繰り出して見るだけでも雰囲気は味わえますが、仮装とまではいかなくても小さくフェイスペインティングするだけでも「参加している」気分になれて、みんなと一緒に盛り上がれること請け合いですよ。

参考記事>>>世界一長いバーカウンター!? デュッセルドルフ旧市街
 

デュッセルドルフのカーニバル日程 2019

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趣向を凝らした山車や仮装した音楽隊が数キロにわたって続く「ローゼンモンターク」のパレード。山車には政治や社会への風刺がこめられるのが伝統的

2月28日(木) 「女性のカーニバル、アルトヴァイバー (Altweiber)」
カーニバルのハイライト期間、狂騒の日々がスタートする木曜日の11時11分。仮装した女性たちがデュッセルドルフ市庁舎へおしかけ、市長から鍵をとりあげて街の主導権を握ります。そしてなんと、男性陣のネクタイをハサミでちょんぎってしまうのです。この珍イベントは会社などでも行われることがあるので、男性は「切られ用」に変な柄や古くなったネクタイを用意します。

3月2日(土) 「カーネーションの土曜日 (Nelkensamstag)」
子どものためのカーニバル

子どものカーニバルが開催される土曜日。ライン川沿いは仮装ファミリーで大賑わい

この日は「子どものためのカーニバル 」ということで、子どもたちの仮装行列(Jugendumzug)が行われます。様々な動物やキャラクターに扮した子どもたちのあまりの可愛いさに癒されること請け合い!パレードはケー二ヒスアレーのGörres-Gymnasium(KönigsalleeとKasernenstr. の角)を出発してライン川沿いのBergplatzに到着。イベントは午後2時頃スタートの予定です。

3月3日(日) 「カーニバルの日曜日(Karnevalssonntag)」
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高級ショッピングストリートがパーティ会場と化す日曜日。とにかくみんな楽しそう!

有名な高級ショッピングストリート「ケーニヒスアレー(通称ケー)」で行われる大仮装パーティ「Kö-Treiben」。みんな思い思いのコスチュームをまとってケーに集まり、飲んで歌って大騒ぎ。街の目抜き通りが一大パーティ会場と化す光景は見ものです。ソーセージやビールの屋台が立つほか個人でスタンドを持参してパーティを開いているグループもあちこちにいたり、とにかく自由でゆる~い雰囲気なので歩いているだけでも楽しいですよ。

ライン川の向こうのニーダーカッセル地区(Niederkassel)では、伝統的な樽運びレース「Tonnenrennen」が開催されます。12:45にNiederkasselerstr. からスタートし、14:45分頃にHeinsbergerstr. とKanalstr. の間でセレモニーが行われます。

3月4日(月) 「ローゼンモンターク(Rosenmontag)」
デュッセルドルフカーニバル

カーニバルのメインイベントは月曜の仮装パレード!毎年時事や政治を反映した山車が見もの

カーニバルのクライマックスは、何キロにもわたり盛大な仮装パレードが開催される「バラの月曜日」。仮装した老若男女が集まり熱気は最高潮に達します。この日のために半年もかけて作られるという山車は、政治や社会を風刺したものが多く見応えたっぷり。「ヘラウ!(Helau)」の掛け声とともにキャンディやグミなどのお菓子を投げてくれるので子どもたちは大喜びです。ちなみにこの合言葉は街ごとに違い、ケルンでは「アラーフ!」となるのでご注意を。

パレードはお昼頃からスタートし数時間かけて街の中心部を練り歩きますが、一番人手が多く賑わっているのはショッピングストリートのケーニヒスアレー。道が長くて広いので山車見物もしやすいです。この辺りにいればお祭りの雰囲気をたっぷり味わえるでしょう。

3月6日(水) 「灰の水曜日 (Aschermittwoch)」
楽しかったカーニバルも終了。デュッセルドルフではカーニバルの精、ホッペディッツのお葬式が行われ、火葬されて灰になります(※実際に燃やされるのは人形です)。キリスト教ではこの日からイースターまでを肉を断つファスティング(断食)期間としていますが、信者でなくてもこの期間をアルコールやお菓子、テレビなどを断つ我慢期間としている人も多いようです。

さてカーニバルが終わったら次は春の一大イベント、イースターがやってきます。
詳しくはこちらの記事でどうぞ!
>>>ドイツのイースターを楽しもう!お菓子やお土産も!
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。