・最も住んでみたい街
・自転車通勤に適した街
・全米で注目の美食の街
・地元第一主義が徹底した街 など
そんな魅力的な街は、地域コミュニティが盛んな街としても知られています。
具体的な事例を3つ紹介していきましょう。
廃校の小学校をリノベーションして地域にも開放
(Kennedy School)
ケネディ・スクールの正面玄関
ポートランドには、数多くのブルワリーがあり、その場所でビールを醸造して販売しています。マクメナミンズの地ビールは、マクメナミンズのバーやレストランでしか飲めません。そこに、ビール好きが集まるというわけです。
廊下には絵画や彫刻をたくさん展示
ただし、小学校跡地なので住宅街の中に位置します。地域住民から反対の声が上がったそうですが、小学校の景観をそのまま残し、地域のコミュニティセンターとしての役割も担うという条件の下で、廃校が見事に生まれ変わりました。
ホテルのフロント
シェア工房で若い人材を育成
(ADX)
ADXの個性的な外観
メンバー(3つのレベルがある)は、木材や金属の工作機械、デジタルデザイン用コンピュータなどのツールを共有のスペースで使うことができます。シェアすることでメンバー間のスキルや知識の共有ができたり、ADXが様々なワークショップを開催するなどして、ものづくりの学びの場としての役割も果たしているのが特徴です。
金属加工の作業スペースMetal shop
木工用の作業スペースWood shop
ラインのオレンジが金属、黄色が木工、赤がレイザーなどのジャンルでスペースが分かれている。手前左は工具のライブラリー、奥は無料で利用できるカフェ
モダン家具職人のAndrew Moeさんのレンタルスペース
また、地元の有名企業ナイキやコロンビアなどにこの場所でイベントを開催してもらったり、小学生や非行少年などに学びの場を提供したりなど、ポートランドの活力となるように幅広い活動を行っています。
自転車愛好家のための店
(VELO CULT)
集まって楽しめる空間が豊富なベロカルトの店内
自転車店というには、あまりに広いのですが、VELO CULT(ベロカルト)の店内には、自転車やパーツが並んでいるだけでなく、ビールや本格コーヒーが飲めるバーカウンターやボーリングのレーンを加工した大きなテーブルがあり、愛好家たちが集まりやすい場所であることがわかります。
ビールやコーヒーが飲めるバーカウンター
地下のイベントホール
○協力/日本賃貸住宅管理協会、ポートランド在住・谷田部 勝氏