ネパールのツアー
神々の国として知られ、摩訶不思議で神秘的な印象のあるネパール。日本からの直行便がないためになかなか足が向きにくい国かもしれませんが、近年、便利でお手ごろ価格のパッケージツアーもたくさん販売されています。カトマンズ盆地の世界遺産観光、ヒマラヤトレッキング、ジャングルサファリなど盛りだくさんの内容で老若男女誰もが楽しめるツアーになっています。時間に余裕があるならば、インドやブータンなど南アジアの国とセットにして周遊するという手もありますよ。どんなツアーがあるのか簡単にご紹介いたします。フリープランのツアー
往復航空券、宿泊、空港~ホテルの送迎のみで、現地での食事(朝食付きの場合も)、観光やアクティビティーはなし、ホテルのクラスだけを大まかに指定できるというもの。追加サービスはオプショナルでつけることが出来ます。利用航空会社、滞在日数、ホテルのクラスなど条件により値段は様々ですが、比較的安く設定されていることから人気があります。観光地での滞在や食事の時間を気にすることなく、現地で思うがままに行動したい方、旅慣れた方はこのスタイルが気楽でよいでしょう。最短で2泊3日程度から出ているようです。オプショナルツアーには、早朝に催行されるヒマラヤ遊覧飛行、ヒマラヤ日の出鑑賞、そのほか日本語ガイドと共に世界遺産を巡る市内観光、ラフティング、アーユルベーダマッサージ、農村訪問などなど数時間から気軽に参加できるアクティビティーもあります。上手に組み合わせて利用しましょう。
星付きホテルに宿泊する日本語ガイド付き観光ツアー
初めてのネパールなら、立地の良い快適な星付きホテルに滞在し、カトマンズ世界遺産観光とヒマラヤ遊覧飛行、ポカラでのミニトレッキングとネパール伝統舞踊ディナーが盛り込まれた5日~1週間程度のツアーがおすすめです。予算によりホテルはデラックス、スタンダード、エコノミークラスから選択できます。滞在日数を少し延ばして、ジャングルサファリを楽しめるチトワン国立公園や仏陀の生誕地ルンビニを組み込んだ周遊ツアーもよいでしょう。王道中の王道というコースですが、見所満載で老若男女どなたでも楽しめるコースです。ビジネスクラス利用、ヒマラヤ遊覧飛行のチャーターフライト、デラックスホテルのスイートルームに連泊し、ホテルのお抱えシェフを同行してのハイキング、もちろん日本語専属ガイドと添乗員が一貫して至れり尽くせりでご案内、というなんとも羨ましいラグジュアリーなツアーも販売されていますよ。特別な時を過ごすのならこんなツアーがいいですね。
世界遺産サイトの寺院や建造物、現地の習慣や宗教的な背景を知るためにはやはり日本語の説明が欲しいですし、食事のオーダーやお買い物のときにも地元を知り尽くしたガイドさんにアドバイスがもらえるのも心強い!カトマンズの交通の便を考えると専用車が利用できるのは大変効率的です。観光のベストシーズンは春と秋。年末年始は大変混み合い、それなりのクラスのホテルはすぐに満室になり、日本語ガイドの人数も多くありませんので、この時期の旅行は早めに計画を立てて予約しましょう。季節、利用航空会社によってはお得なツアーも出ているようですので掘り出し物を探してみてくださいね。
ヒマラヤトレッキングツアー
ヒマラヤトレッキングが主たる目的の場合、山専門の旅行会社やアウトドア専門店が主催・企画するツアーが人気です。現地のトレッキング・登山専門のエージェントがサポートする形となります。長期滞在、高地でのトレッキングですから、高山病の知識を持った経験豊富な日本人や日本語を話すガイドが同行し、万が一の際の対応と補償があるのはやはり安心感があります。トレッキングに必要な各種許可証の取得や出発地点への移動、荷物を運ぶポーターの手配やキャンプ用品の準備もすべてお任せでできるのも良い点です。ツアーによっては出発前の健康チェックや面接が課されている場合があります。日本人の方は特に団体になると体調を崩したときに周囲に迷惑が掛けまいと我慢してしまいがちですが、山で我慢は禁物!命の危険にもつながりますので、休息を取る、高度を下げる、レスキューの要請を拒まないでください。ヒマラヤトレッキングのツアーは、一般の観光ツアーよりも準備段階からしっかりと計画的に進める必要があります。登山やトレッキングの場合、天候や体調によって予定通りにいかない場合もでてきます。現地の情勢や手配したガイドやポーターの都合で目的を達成できなかったなど残念な例も聞きうけることも。そんな万が一の緊急時に迅速に適切な対応を取れる信頼できる会社のツアーに参加したいですね。
ソーシャルツアー
「レスポンシブルトラベル」と呼ばれているタイプのツアー。一般にNGO団体などがボランティアやスタディーツアーとして募集しており、観光旅行とは全く異なる貴重な体験をし、見聞を深めることが出来ます。その国の問題に目を向け、貧困、ジェンダー、環境、難民、孤児など社会問題の現状を視察したり、伝統工芸や農業、教育、医療現場などを訪問し、社会貢献したり、現地の人々と直接関わることができるものです。燃料の消費を増やすことやゴミを出すなど現地に負荷をかけない形で滞在する「エコツーリズム」もそのひとつ。ありきたりでない旅をしたい、現地に自分が出来る何かを還元したい、と考えられる方にはネパールはもってこいのデスティネーションになり得ます。現地旅行会社のオーダーメイドツアー
一昔前は秘境的なイメージで遥か遠い感覚があったネパールですが、インターネットが広く普及してからは、個人の電話やメールに対応し、目的、日程や予算に応じてフレキシブルにアレンジするサービスを行う現地旅行会社もあります。日本で往復航空券だけを購入し、あとは現地旅行社で手配というスタイルも年々増加傾向にあります。観光地でない場所を訪問する、写真撮影をする、車両をチャーターする、ツアーにはない特徴のあるホテルや民宿に宿泊する、お祭りや宗教儀式に参加する、山岳マラソンに出場する、結婚式を挙げる、ヨガ・仏画・楽器・料理を習得したいなどの様々なリクエストが可能です。またバードウォッチングやラフティング、パラグライディングなどなど、ネパールならではのアトラクションを盛り込んで、効率よくプランを組み立てることも得意としています。中間業者が介入しないことから、料金を安く上げられるのも大きな特徴です。英語や日本語で相談ができますが、事前のやり取りを綿密に行い、内容や意思を十分に確認し合うことが大切になります。
どんなツアーを選んでも、それはあなただけの一度きりの旅になります。記憶に深く刻まれる旅となるよう、ネパールを思いっきり楽しんでくださいね。