テクノポップ/アーティストインタヴュー

中野テルヲのエレクトロなSwing!(4ページ目)

1月14日に新譜『Swing』をリリースする中野テルヲさんに登場いただきました。サイン波の魔術師の異名をもつ中野さんが、軽快なジャジーなグルーヴ感に乗せて、新境地を開拓。小林写楽(FLOPPY)さんのチップチューン、横川理彦さんのヴァイオリンによるコラボも聴きどころです。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ライヴ中に録音されたハンドクラップ

ガイド:
「Pilot Run #3」は、中野さんならではの洒落た小技が使われていますね。2014年7月5日に高円寺HIGHであった、そして僕も観に行った、中野さんの単独ライヴ[Live140705]で、ハンドクラップを録音されていた記憶が蘇りました! 現場に居たので、嬉しいです。録音時点でこの曲に使おうというプランだったのですか?

中野:
ライヴの前日に急遽思いついたことでした。曲はまだ決定はしていなかったのですがBPMはとりあえず制作中の「Pilot Run #3」に合わせておきました。使えたらいいかなあ、というくらいの軽いノリで。自分がカウントを出してそのテンポだけを頼りに観客の皆さんに手を叩いてもらいました。10テイクくらい録音したでしょうか。所々ばらけた感じなんかもいいですね。録音は当日の演奏にも使用したダミーヘッドマイクを使いました。なのでハンドクラップの部分だけバイノーラル録音ということになり、そこだけ違った音像が現れるというのも面白い。
live141220

中野テルヲ [Live141220]


ガイド:
ちなみにアルバム『Signal/Noise』にも「Pilot Run #4」がありましたが、その関係は?

中野:
活動を再開した時期にリリースしたCD-R「Pilot Run vol.1 (2009年)」「Pilot Run vol.2 (2010年)」に収録、または収録される予定で通し番号を付けたのがそれぞれになります。量産化の前の試作を意味するイメージで作ったものです。

外に向かって開いた軽い軽い気分

ガイド:
「デッドエンド羅針」は『Signal/Noise』に収録されていましたが、新しい[Shuffle]ヴァージョンは、より陽気なアレンジですね。ラストの「虹をみた」も、作風としては、今までのソロ作よりも明るい未来へ向かっている(笑)気がします。中野さんの最近のムードだったのでしょうか?

中野:
「デッドエンド羅針 [Shuffle]」はライヴでも好評を得ているヴァージョンということで、今回のアルバム用に新しく録音しました。「虹をみた」はそうですね、これまでになかったような明るい曲を作ろうと意識しました。外に向かって開いた軽い軽い気分で(笑)。
live141220

中野テルヲ [Live141220]


『Swing』リリースツアー

ガイド:
リリースに合わせてのライヴなども計画されているのでしょうか?

中野:
アルバムのリリースツアーがあります。
2015年3月5日(木)愛知・池下 CLUB UPSET
2015年3月6日(金)大阪・北堀江 club vijon
2015年4月11日(土)東京・高円寺 KOENJI HIGH
2015年5月16日(土)宮城・仙台 LIVE HOUSE enn 3rd

出演は、中野テルヲ/Sharaku Kobayashi/miurashunichi。
東京はそれに加えてmonogrammeです。

ガイド:
東名阪(+仙台)ツアー、楽しみにしています!
これからも、中野さんが紡がれる新しい「音」をぜひ聴かせてください。

【関連リンク】
中野テルヲWeb (公式ページ)
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