さて、2015年もビジネスでのソーシャルメディアの活用を中心に解説していきましょう。
今回は2015年にビジネスが取り組むべきソーシャルメディア活用について3つ考えてみましょう。
リアルタイムコンテンツクリエーション
ビジネスにとって、ソーシャルメディアがユーザーと関係を作るための重要なツールであることは変わりません。Facebook、Twitter、LINEが重要なソーシャルメディアでしょう。とはいっても、そろそろ運用がマンネリ化してきたという方も多いかもしれません。これまで、ユーザーからのコメントに返事をしてこなかったという企業は、もっと積極的なコミュニケーションをリアルタイムでできるようにしてみましょう。
さらに、「コカ・コーラの本気過ぎるTwitter運用」という記事で紹介したような、イベント等に合わせて、盛り上がった瞬間に画像を作成し、それがバズを生むような取り組みにチャレンジする企業も増えるでしょう。事前に投稿文を作成して予約投稿をするのではなく、リアルタイムの空気に合わせて話題に乗っかるようなダイナミックな運用が注目されます。
クローズドなコミュニティでの顧客育成
FacebookやTwitterといったオープンなコミュニティが重要であると同時に、クローズドなコミュニティを運営する企業も増えてきそうです。人数ではオープンなコミュニティが圧倒的に勝るでしょうが、コミュニケーションの深さ、関与度ではクローズドなコミュニティのほうが期待できます。ファンの中でも特に関与度の高い人を集めて、密度の濃い会話を通した顧客育成は、エバンジェリスト(伝道者)を生み、その人を通してさらに人が集まるような好循環につなげることができます。ターゲットによっては、スマートフォンアプリでクローズドなコミュニティを作り、そこでの情報発信ややりとりが行われることが多いでしょう。
カスタマージャーニーを踏まえたコンテンツマーケティング
2015年も、ブログやEブックなどを活用するコンテンツマーケティングは重要な施策となるでしょう。有用な記事は、アクセスを集めるだけでなく、ソーシャルメディアでシェアされ、多くの人の話題になりますし、長期間かけて信頼を獲得したり、ファンを作ることができ、結果として売上にもつながります。単に記事を乱発するのではなく、顧客のカスタマージャーニーを意識したコンテンツの配置が効果をアップします。カスタマージャーニーとは、顧客が認知してから最終的な購入に至るまでの流れを接点ごとに整理することで、どのステップでどんな情報が必要か、顧客視点に立って検討することが重要です。
すでにコンテンツマーケティングに1年以上取り組んでいる企業では成果が現れ始めているはずです。まだ取り組めていないという企業はぜひコンテンツマーケティングを念頭においたマーケティング施策を検討してみましょう。