全落ちは避けたい!中学受験不合格につながる5大NGとは?
中学受験全落ち……不合格につながる4大NG!
さあいよいよ中学受験入試本番が迫ってきました。生徒本人も保護者の皆さんも、不安な気持ちが増大してくる時期でもありますね。「合格する秘薬」とか「秘法」があれば欲しいくらいですよね。残念ながらそのようなものはありません。合格するためには最後の瞬間まで努力し続けるのみです。
しかし「合格する秘法」は存在しませんが「不合格になるパターン」というのは存在します。下記を参考にして、不合格を確定させるような行動はせず、全落ちを回避しましょう。
<目次>
中学受験の志望校がまだ決まらずコロコロ変わる
中学受験入試直前のこの時期は、最後の模試の結果が返ってきて志望校の合格判定が20%だったり、過去問の出来が悪くて合格最低点に届いていなかったりします。そうすると保護者の皆様としては、このままでは受からないのではないかしらと不安に駆られ、志望校を変更しようとしたりしてしまいます。しかし今さら志望校を変更しても何もいいことはありません。中学受験は高校受験とは違い、そもそもの合格率は低い世界です。わかっていたことなのに直前期の今になって慌てるのは百害あって一利もありません。志望校を変えたりするのはできるだけやめておきましょう。
どうしても不安だというのであれば、全落ちの危険を避けるために、より安全な学校を2月2日や3日にダブル出願しておいて、入試結果によって受験校をどちらにもできるようにしておくのが良いでしょう。ベースとなる志望校は変更せずに、併願作戦においてマイナーチェンジをするように心がけるのがベターです。
受験直前期だからと子どもに急に無理をさせる
もちろん勉強をしない子に、ラストスパートをかけさせることは間違いではありません。そもそも勉強量が足りていないのであれば、無理やりにでも学習時間を確保する必要があるのは当然のこと。この時期になってもエンジンがかからないということは、すでに「不合格への道を着々と歩んでいる」とも言えますが。では「もうひと押しだから」といって、入試直前のこの時期に子どもに無理をさせることはなぜいけないのでしょうか。確かに学習量が増えれば、頭は良くなるように思えます。しかし脳というのはとてもデリケートな器官であることも忘れてはなりません。少し寝不足になっただけでそのパフォーマンスは低下します。直前期に寝不足になり、学習のペースが乱されることは決していいことではありません。
また、脳というのはたくさんの情報をいっぺんに詰め込みすぎると、混乱をきたしてしまいます。そうなるとこれまで蓄積してきた情報も、うまく引き出せなくなってしまうのです。これでは受かるものも受からなくなってしまいますよね。
新しい参考書・問題集を買い与える、新しい家庭教師をつける
残り一ヶ月。不撓不屈の精神で合格をがっちりつかみ取ろう!
中学受験に合格できるかどうか不安が募ると、ついつい新しいことを始めてしまいそうになります。できていない単元が見つかると、新しい問題集を買い与えて、やらせようとしてしまいますね。これは実はとても危険な行為なのです。
問題集や塾の先生の教え方にはそれぞれ「独特の解法」があります。同じ問題でも様々なやり方が存在し、各先生はそれぞれの好みで解法を選択しています。ですので、直前期にこれまで慣れ親しんだ解法ではない別の解法に出会ってしまうと、子ども達は混乱してしまいかえって成績を落としたりします。
同様に、この時期から「追い込みだから」と新しい家庭教師をつけたりするのもよくありません。理由は上と同じなのですが、もうひとつ別の理由も存在します。家庭教師の先生方の中にも、当然優秀な先生とそうでない先生がいますね。優秀な先生は早い段階からオファーが入りますので、入試直前のこの時期には忙しすぎて新規の方のオファーを受けられる状況にありません。つまりこの時期から慌てて家庭教師の先生を探しても、希望の先生をつけられる可能性は低いのです。
受験情報をインターネットやママ友情報に惑わされる
インターネット上には中学受験に関するたくさんの情報が溢れていますが、そのすべてが正しいというわけではありません。中には情報の出所がよくわからず信用してはいけない情報や、情報発信者の悪意が混じったものも存在します。それらを正しく選別できればよいのですが、残念ながら私たちは、どの情報を拾ってどの情報を捨てればよいのか、実際にはよくわかっていません。特に入試直前のこの時期は、精神的に追い詰められているため、特別でない日常なら、「話半分で聞いておけばいいわ」と思えるような内容であっても、ついつい真に受けてしまったりします。こういう時には、合格発表以外はインターネットからは遠ざかっておくべきでしょう。
また、この時期は同級生のママ友も危険な存在です。なぜならばそのママ友も普通の精神状態ではないからです。お互いに足を引っ張り合ったり、ほんの些細なことでイライラしてはつまらないですよね。とにかく受験生の親としては、心安らかにいることが肝要ですので、いらぬストレスを抱え込む必要はありません。
成績が伸びないことを誰かのせいにしている
中学受験勉強で成績が伸びない生徒に共通する特徴として、「先生に怒られるから」「お母さんに怒られるから」宿題を(仕方なく)やる、というのが挙げられます。こういう生徒は、中学受験に対しても「お母さんが私立に行けっていうから」などと言って、消極的な発言をします。よっぽど頭がよくない限り、このような生徒が第一志望に合格する可能性は極めて低いと言えます。このように、受験の目的が自分の内側にない生徒や保護者は、成績不振もだれかほかのせいにします。塾の先生の教え方が悪いのだとか、塾の学習環境が良くないのだとかといって、成績が上がらない原因を自分の中に探そうとしません。これは大変危険な兆候で、こうした思考回路が身についてしまうと、受験でうまくいかないどころか、将来社会に出てからも不安です。
人は誰しも、うまくいかないことの責任を誰かに押し付けたくなるものです。それはとてもよく理解できます。しかし自己反省が出来なければ成長は望めません。原因を外の求めるのではなく、これまで何がいけなかったのか、そして今後どうするべきなのか、建設的に考えるようにしてください。「あんな塾に入らなければよかった」と考えても今さら仕方ありません。塾の先生を最後まで信じて、頑張りぬきましょう!
上に挙げたことはあくまでも「不合格になる人の条件」であり、それをしなければ必ず合格できるといったたぐいのものではありません。しかしできる限りせっかくここまで受験勉強をやってきたのに全落ちするリスクは避けておきたいところ。上記を参考にしていただいて、よりよい中学受験を目指してください。皆様のご健闘を心より願っております。
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