第5位『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
レオナルド・ディカプリオの怪演とマーティン・スコセッシ監督の力強い演出がうなりまくる傑作。ひとりの男の人生をジェットコースターのように見せていきます。やってることは下品であくどいのに、なぜか主人公に惹きつけられるのはキャラにユーモアがあったからでしょう。とにかくスコセッシ監督の勢いある演出がすごい!若い!「この男を見ろ、面白いぞ」という監督の声が聞こえてきそうです。
第4位『思い出のマーニー』
宮崎駿の後継者はダレだ!オレだ!というわけで米林宏昌監督作がランクイン!宮崎監督に比べて米林監督は女子力が強いのか、女性の琴線に触れるアニメでした。自分の少女時代を振り返り、イライラしていた思春期を思い出し、しょーもないことに悩んでいた頃を懐かしみ……。ヒロインの「大切にされたい、理解されたい、好かれたい」と思う気持ちが痛いほどわかる!だから泣けるのです。
第3位『ラッシュ/プライドと友情』
ジェームス・ハントとニキ・ラウダという実在のF1レーサーの実話を映画化。ひさびさに濃厚なライバル映画を見た!と思える作品。ハンサムなチャラ男のハントと生真面目で神経質なラウダ。敵対心むき出しの二人の白熱のバトル、そしてラウダが大クラッシュ。しかし、事故から生還してレースに参戦!と、もう「漫画か?」という展開に手に汗握りっぱなし!
第2位『6才のボクが、大人になるまで。』
ひとりの男の子の6才から18才までを描いた家族映画。少年が大人になっていくプロセスを12年間撮り続けた監督と12年間出演したキャストが凄い。見る者すべてを身内にしてしまうパワーがあり、人生は時の流れで出来ていることもよくわかります。特にママを演じたパトリシア・アークエットの説得力のある演技には感嘆。肝っ玉母ちゃん的な強さと、男に依存してしまう弱さを持ったママはとっても魅力的でした。
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第1位『ブルージャスミン』
ウディ・アレン監督ファンとしてはアレンが傑作を作り上げると、うれしくてつい1位に。セレブな女の転落をブラックユーモア満載で描く。ヒロインのあまりのイタさにその存在がホラーに見えてくるほど。夫、子供、友人、妹がいても彼女が固執するのはお金に依存した生活。セレブがみんなこうだとは思いませんが、意外と本質をついているのでは?ケイト・ブランシェットの鬼演技も見応えあります!
>次はベスト10には選べなかったけど、心に残った、あるいは爆笑した、あるいはドキドキした作品たちです。