ホンダ新型ハイブリッドセダン「グレイス」はもっと評価されるべき?

グレイス写真1

ホンダから発売された新型ハイブリッドセダン「GRACE(グレイス)」


日本の自動車販売の7不思議を上げるとすれば、間違いなく上位に入ってくるのがトヨタ・カローラの好調過ぎる販売台数だろう。『カローラ・アクシオ』と呼ばれる現行カローラは、コンパクトカーのヴィッツをベースとしており、一昔前のモデルより一クラス下のクルマになってしまった。

さすがに売れ行きは落ち込みましたね、と思っていたら、何とアクアのシステムを搭載したハイブリッドを出してきたのである。するとどうよ! イッキに盛り返し、今や常に販売台数上位5車種に入る大ヒット車になってしまった。ちなみに販売台数の半分が車両価格200万円を超えるハイブリッド車。

この状況を見てホンダも「じゃあウチだってフィットをベースにした4ドアセダンの対抗馬を出してやろう!」と思ったことは想像に難くない。そもそも販売台数からすれば、ヴィッツよりフィットの方が2倍くらい売れている。フィットベースの4ドア車は新興国向けに存在してるため、作るのも容易。

グレイス写真3

グレイスのコンセプトは「コンパクトセダンの革新」


……長い前置きになった。そんなことで、タイなどで販売していたフィットの4ドアモデルに、今や日本では販売の主役になったハイブリッドを組み合わせ、寄居工場で生産するのが今回紹介するホンダ・グレイスであります。写真を見て頂ければ解る通り、カローラ・アクシオよりずっとカッコ良い!

グレイスは保守的な小型セダン市場でどこまでいけるか

グレイス写真4

フィットをベースにしているため室内スペースはクラスTOPレベル


なんせフィットにトランクを付けて4ドアセダンにするというクルマ作りは、すでに4代目。すっかり板に付いた。加えてクラスTOPの室内スペース持つフィットをベースにしているため、リアシートのレッグスペースはカローラ・アクシオを相手にしない。誰でもハッキリ解るほどの差があります。

カローラ・アクシオだと大柄な男性が運転席に座ったら、残る後席スペースは身長150cm台まで。グレイスだと後席に身長180cm台の人が座れる。カローラ・アクシオは日本の市場向けにチョイチョイと作ったモデルである、新興国市場を考え本気で作ったグレイスに勝てなくて当然か?

実用燃費や車両価格は良い勝負である。どちらも1.5リッターのハイブリッドを採用しており、普通に街中を走って20km/Lを下回ることなど無し。流れの良い道であれば25km/Lを超えることだって普通。車両価格だってグレイスがカローラ・アクシオを意識したろうから大差無し。
グレイス写真2

優れた燃費性能もグレイスの魅力


ということで本来なら販売ベスト5の常連となるカローラ・アクシオの強力なライバルとして推したいトコロながら、グレイスに採用されているハイブリッドシステムはフィットと全く同じ。何度か大きな改良を受けて信頼性を確立したと思うが、未だに信用出来ないという人も少なくないようだ。

また、カローラ・アクシオの販売台数の60%以上はステーションワゴンボディの『カローラ・フィールダー』である。セダンボディのハイブリッドに限れば、月販千台前後となってしまう。果たして保守的と言われる小型セダン市場のユーザーをどこまで引っ張ってこられるだろうか? 

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